ウイルス対策ソフト装う携帯ワームの亜種「Skulls.L」

Symbian OS携帯を標的とするトロイの木馬の新種は、ウイルス対策ソフトを装っており、感染するとスマートフォン機能がすべて使えなくなる。

» 2005年06月11日 08時15分 公開
[ITmedia]

 Symbian OS搭載の携帯電話に感染するトロイの木馬「Skulls」の新しい亜種が発見された。セキュリティ企業F-Secureのウイルス対策ソフト海賊版を装っているという。

 同社のウイルス情報によれば、今回の「Skulls.L」は、Skulls.Cに若干手を加えただけのバージョン。F-Secureのウイルス対策ソフト「Mobile Anti-Virus」と同じファイル名が付けられているが、実際にはSISファイルのトロイの木馬で、感染した携帯電話のシステムアプリケーションを破壊、スマートフォン機能をすべて使えなくしてしまう。さらに「Cabir.F」「Cabir.G」ワームを植え付ける。

 Skulls.Aと同様、感染した携帯電話ではアプリケーションアイコンがドクロのアイコンに置き換えられる。

 F-Secureでは、同社のウイルス対策製品のファイルは同社の正式サーバ以外からダウンロードしないよう、注意を呼び掛けている。

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