MS、月例パッチとともに過去のパッチの修正版も公開

マイクロソフトは6月15日、6月の月例セキュリティアップデートを公開するとともに、過去に公開されたMS05-019の修正版もリリースした。

» 2005年06月15日 13時48分 公開
[ITmedia]

 マイクロソフトは6月15日、6月の月例セキュリティアップデートを公開するとともに、過去に公開されたパッチの修正版もリリースしている。

 このうち、4月に公開されたMS05-019については、適用することでいくつかの不具合が生じることが報告されていた。Windows 2000ではネットワークのパフォーマンス低下が、Windows XP SP1では一部のネットワークプログラムやツールが機能しなくなる不具合が公になっているほか、「ターミナルサーバーやファイル共有に接続できない」「WAN回線経由のドメインコントローラのレプリケーションに失敗する」といったクライアント/サーバ間のネットワーク接続の問題が報告されている。

 再リリースされたMS05-019では、こうした一連の問題が修正されている。マイクロソフトでは、既にMS05-019を適用しているユーザーにも、ネットワークに関連するトラブルに遭わないために「改訂版のセキュリティ更新プログラムをインストールすることを推奨」している。

 これと同時に、MS05-004について、Windows XP Tablet PC Edition/Media Center Edition向けに「.NET Framework 1.0 Service Pack 3」用のアップデートが追加された。またMS02-035に関する情報が追加され、クラスタのインストールについての詳細情報が閲覧できるようになっている。

 なお、6月の月例セキュリティアップデートの一覧は以下のとおり。

最大深刻度 パッチ番号 影響を受けるソフトウェア
緊急 MS05-025 Windows 98/Me、Windows 2000/XP、Windows Server 2003
緊急 MS05-026 Windows 98/Me、Windows 2000/XP、Windows Server 2003(Windows Server 2003 SP1では「重要」)
緊急 MS05-027 Windows 2000/XP、Windows Server 2003
重要 MS05-028 Windows XP SP1(Windows Server 2003では「警告」、Windows XP SP2/Windows Server 2003 SP1は影響を受けない)
重要 MS05-029 Exchange 5.5 Server
重要 MS05-030 Outlook Express 5.5 SP2、Outlook Express 6/SP1(Windows XP SP2/Windows Server 2003 SP1では影響を受けない)
重要 MS05-031 Windows 98/Me、Windows 2000/XP、Windows Server 2003
警告 MS05-032 Windows 2000/XP(Windows Server 2003/SP1では「注意」、Windows 98/Meでは「緊急でない」)
警告 MS05-033 Windows XP、Windows Server 2003およびWindows Services for UNIX
警告 MS05-034 ISA Server 2000

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