日本HPと松下電工ISがシンクライアント事業で提携

シンクライアントの市場開拓とシェア拡大を目指し、日本HPと松下電工ISが提携を結んだ。

» 2005年06月30日 19時17分 公開
[ITmedia]

 日本ヒューレット・パッカードと松下電工インフォメーションシステムズ(松下電工IS)は6月30日、シンクライアントの市場開拓とシェア拡大を目指し、戦略的提携を結んだことを明らかにした。

 サーバ側で一連の処理を行い、クライアント端末にデータを持たせない「シンクライアント」は、かねてから言われてきたTCO削減の面のみならず、情報漏えい対策という意味合いからも注目を集めている。これを踏まえて松下電工ISではシンクライアントソリューションを重点事業として展開。一方日本HPも、ブレードPCを活用したシンクライアント環境を発表するなど力を注いでいる。

 今回の提携にともない日本HPは松下電工ISに対し、シンクライアントハードウェア「HPCompaq t5710シリーズ」やアプリケーションサーバ、ネットワークストレージなど、シンクライアント環境構築に必要なハードウェア製品を供給。松下電工ISでは、これらを含んだトータルソリューションを展開し、これまでも得意としてきた製造業、自治体を中心に販売していく。

 両社は協業を販売活動だけにとどめず、日本向け製品についての製品開発部門へのフィードバックや共同技術検証など、幅広い分野で協力していく方針だ。日本HPでは販売サポートの強化やコンピテンスセンターの設置、人材開発支援などを通じてシンクライアントソリューションの強化を図るという。

 松下電工ISではこの提携を踏まえ、2006年3月期には、シンクライアント事業全体で40億円の売り上げを目指す。

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