イーバンク銀行の顧客PCがスパイウェアに感染、不正送金被害に

イーバンク銀行は、同社の顧客のPCがスパイウェアに感染し、預金が不正に引き出される事件が発生したことを明らかにした。

» 2005年07月04日 14時04分 公開
[ITmedia]

 イーバンク銀行は7月2日、同社の顧客のPCがスパイウェアに感染し、預金が不正に引き出されるという事件が発生したことを明らかにした。同行ではこの件について警察に届け出るとともに、利用者に注意を呼びかけている。

 顧客が所有するPCに感染したと見られるスパイウェアは「SPYW_INVKEY12.A」(トレンドマイクロ)もしくは「Spyware.InvisibleKey」(シマンテック)。PC上のキーストロークを記録してIDやパスワード情報などを盗み取る、いわゆるキーロガーの一種だ。

 イーバンク銀行によると、7月1日、顧客が無断で預金が引き出されていることに気付いて同社に連絡したことから不正送金が発覚した。同行では、「心当たりのない発信元から送られてきたメールのリンクはクリックしない」「不審なWebサイトへのアクセスは避ける」といった対策を呼びかけるとともに、特定のプロバイダ(IPアドレス)以外からの取引を制限することで不正利用を防ぐ「IP制限サービス」を利用するよう推奨している。

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