5回目は、サイトやドメイン種別を指定して、その範囲内に限った検索をする秘訣です。使う機会が多いので是非ともお試しください。(特集:顧客満足度ナンバーワンSEの条件)
インターネット上の情報が玉石混淆なのは皆さまご承知のとおりです。企画書や提案書を書くためには、できれば信用のおける良い情報をたくさん収集したいものです。信用のおける情報とはどんなものでしょうか。いろいろな意見があると思いますが、政府機関の発表する公式文書も信用性の高い情報のひとつと言えます。
そこで政府関係のサイトに限定して検索をしてみます。
このような場合に便利なのが「site:」コマンドです。このコマンドは、サイトやドメイン種別を指定して、その範囲内に限った検索をすることができます。「site:」に go.jp と続けて、政府関係のサイトに検索範囲を限定することができるのです。
逆に、政府関係の情報を排除したいときには、マイナス検索と組み合わせます。
ドメイン種別は、co.jp 、com 、ac.jp 、org などのトップレベルドメインを指定することも可能です。学術文献や論文を調べたいときには、ac.jp を指定するとよいでしょう。
「site:」コマンドを使った検索は、「ドメイン制約検索」とか「ドメイン指定検索」と呼ばれています。これは、Googleの検索オプション画面では、「ドメイン」の検索オプションに相当します。
いろいろなサイトをみていると、「情報量が多いのにサイト内検索機能がない!」「このサイト内検索機能は意図する結果が表示されない!」と思うこともあります。このような場合も「site:」コマンドを使ってみましょう。「site:」の後に調べたいサイト名をつけます。これでGoogleを利用したサイト内検索ができるようになります。
→ 『情報処理技術者試験 site:amazon.co.jp』
サイトによっては、そのサイトが提供しているサイト内検索機能を使うよりも、適切な結果が得られることもしばしばあります。ただし、そもそもGoogleにインデックスされていないページは検索対象となりませんので注意してください。
第1回でご紹介したGoogleツールバーをインストールしている場合は、「オプション」で「サイト検索」アイコンをツールバー上に表示しておきましょう。現在表示されているサイトでのサイト内検索が、サイト名を入力することなくツールバーから一発でできるようになるため、かなり便利です。
ユニバーシティ検索は、日本にある特定の大学のサイトに検索を絞ることができます。特定の大学でのサイト内検索がデフォルトでできるサービスといえるでしょう。入学案内やシラバスの検索に便利に使えそうです。
この記事は、メルマガ「3分でわかるネット検索のお作法」の内容を新たに加筆して掲載しています。
江川雅志(知識工房)
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