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» 2005年07月19日 14時52分 公開

SMB向けのExchange代替製品が相次ぎ登場へ

Microsoft Exchangeの運用・管理コストに悩む中小規模事業所にとって、その代替製品の登場は福音となるかもしれない。ここでは3社の新しいメッセージング製品を紹介しよう。

[IDG Japan]
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 Microsoft Exchangeベースのメッセージング環境を配備しなくても済む方法を探している中堅・中小規模企業(SMB)にとって、Kerio Technologies、Ipswitch、Meeting Makerが投入する新製品が選択肢を広げるものとなりそうだ。

 Kerio Technologiesは7月18日、20〜500人のユーザーを抱える企業向けのメッセージング/コラボレーションサーバ「Kerio MailServer 6.1」を発表した。Exchangeに代わるグループウェアとして開発された同製品は、「Kerio Outlook」コネクタを備える。これは、Microsoft OutlookユーザーがKerioの電子メールメッセージおよびコラボレーションツールにネイティブにアクセスすることを可能にする。

 バージョン6.1では、各種のグループウェアが追加された。その1つ「Kerio Synchronization Plug-in for Outlook」は、モバイルユーザーがOutlookの連絡先および予定表とオフラインで同期することを可能にする。

 新たなスパム防止ツールおよびウイルス対策ツールも追加された。Kerioのマーケティング担当副社長、デューサン・ビテック氏によると、新しい「Spam Repellent」機能は、SMTPハンドシェークを遅らせることにより、大多数のスパムメッセージやウイルスがあきらめるまでメールの配信を停止するという。

 「電子メールの配信を10秒間遅らせれば、スパムやウイルスを追い払うことができる」とビテック氏は話す。

 従来の25種類のスパム防止ツールに追加された機能はこのほかにも、Sender Policy Frameworkのサポート、SpamAssassin 3.0.2のサポート、電子メールの送受信をユーザーのドメイン内だけに限定する機能などがある。

 またKerio MailServer 6.1では、「デュアルアンチウイルスコントロール」と呼ばれるウイルス防止機能が追加された。この機能は、2種類のウイルス防止エンジンを使用できるようにする。McAfeeのサポートは組み込まれており、今回のバージョンでは1つの外部プラグインが提供される。

 新しいWebメール機能としては、新しいメールコンポーザーに含まれるHTMLテキストエディタ、連絡相手が予定用のイベントに参加可能かどうか確認するためのフリー/ビジー機能、PDAのサポートなどがある。また、新しいWebベースの管理コンソールでは、管理者がユーザーおよびエイリアスをWeb上で追加/削除することができる。

 バージョン6.1ではApple製品のサポートも改善され、Appleのアドレス帳と連絡先を同期化する機能、ならびにApple iCalのサポートが追加された。

 一方、Ipswitchは先週、「Ipswitch Small Business Suite」を発表した。これは、メッセージング、コラボレーション、ネットワーク管理およびデータ管理用のツールを統合したスイート製品だ。

 このスイートには、「ICS(Ipswitch Collaboration Suite)Premium Edition」「Ipswitch WhatsUp Professional 2005」、およびService Agreement付きの「Ipswitch WS_FTP Professional 2006」と「WS_FTP Server」が含まれる。

 ICSは、セキュアなインスタントメッセージングを提供する「Imail Server」、Outlook互換の共有カレンダー、および最大100ユーザーまで登録できるコンタクトリストで構成される。WhatsUp Professional 2005は、視覚化機能を備えたネットワーク管理製品。WS_FTP Professional 2006およびWS_FTP Serverは、データ管理機能を提供する。

 SMB向けに予定表機能を拡充しているのがMeeting Makerだ。同社は今月、Outlook用の協調型予定表ツールを発表した。「Meeting Maker for Outlook」と呼ばれるこの製品では、Microsoft Exchangeサーバを配備しなくても、協調型予定表機能およびグループ/個人スケジュール管理機能をOutlookで利用することができる。

 Meeting Makerのプロダクトマネジャー、ケリー・ハンター氏は、「この製品は機能性を大幅に高めるものであり、Exchangeを配備したり管理者を雇ったりしなくても済む。Exchangeの管理にかかるコストは、長期的に見ると大きな金額になる」と話している。

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