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» 2005年08月01日 12時16分 公開

企業ユーザーはVistaの互換性問題を懸念

注目を集めているVistaだが、最終的にどこまでの機能が盛り込まれるか未定だ。また、XPからの移行は問題が少ないが、2000を使い続けている企業は多い。アプリやドライバの互換性が問題になりそう。

[Peter Galli,eWEEK]
eWEEK

 待望久しい「Windows Vista」のβ1のリリースは、強力な管理機能と派手な新機能をユーザーに見せているが、今後、その様相が変化する可能性もある。

 Microsoftでは、約2万人の技術テスターに配布されたVistaのβ版のコードおよび機能セットは決して最終的なものではないと警告している。一部の機能が外されたり、製品が出荷された後で別途提供される可能性があるということだ。また、Vistaのコンシューマー向け機能の多くが今回のβ版には含まれていないか、完全に動作するわけではないという。

 来年末に予定されているリリースに向かって新OSが前進する中、Microsoftでは、セキュリティはアプリケーションの互換性よりも重要であるという同社の方針を貫く姿勢を明確にしている。

 MicrosoftのWindows担当主任プロダクトマネジャー、グレッグ・サリバン氏は、「ユーザーがセキュリティを第1に考えてほしいと言っているため、われわれはセキュリティにコミットしている」と話している。

 この見方に異論を唱える人もいる。アリゾナ州フェニックスにあるEnlightened Point Consulting Groupのジョン・クレッツ社長は、「Microsoftはこれまで20年間、セキュリティ対策を怠ってきたたが、ついにそのツケを支払わなければならなくなったのだ」と話す。

 「同社はセキュリティと互換性のどちらかを選ばなければならないが、わたしはアプリケーションの互換性のほうを重視すべきだと思う。IntelはItaniumという“優れているが互換性のない”プラットフォームを推進しようとしたが、あまりうまくいかなかった」(クレッツ氏)

 サリバン氏は、リリーススケジュールに間に合わせるために新OSからどの機能が外される可能性があるのかという問題には触れようとしない。

 「2003年にロサンゼルスで行われたProfessional Developers Conferenceにおいて、われわれが最初に“Longhorn”のスケジュールと構想について述べた内容は、非常に野心的なものだった。確かに、WinFSなど一部の機能は外されたが、WinFSは後で提供される。カンファレンスではプラットフォームAPIについて説明したが、あれは純粋に開発者向けのメッセージだった」とサリバン氏は語る。

 「この製品には、多数の基本技術が盛り込まれる。われわれは、セキュリティや配備性、パッチ管理などの問題を解決するつもりだ」(同氏)

Windows 2000からの移行に懸念材料

 Windows XPからWindows Vistaに移行するユーザーにとって、ドライバやアプリケーションの互換性に関連する問題は、Windows 2000からWindows XPに移行したユーザーが経験した問題と比べるとずっと少ないと予想される。

 「われわれは既に現時点で、アプリケーションおよびドライバの互換性の検証作業を行っている」とサリバン氏は話す。

 機能や互換性をめぐって不透明感が漂っているため、Microsoftは、VistaがOSのアップグレードに必要なコストと労力に見合う魅力を備えていることを企業ユーザーに納得させるのに苦労することになりそうだ。

 ワシントンにある連邦政府機関に勤める匿名希望のCIO(最高情報責任者)によると、アプリケーションやドライバの互換性問題と格闘した経験のあるユーザーの多くは、まだWindows 2000からWindows XPにアップグレードしていないという。

 「Longhornには、これといった魅力は見当たらない。現時点では、従来版Windowsとほとんど同じように見える」(同CIO)

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