Zotobワーム作成の容疑者、トルコで逮捕

8月中旬に猛威を振るったWindows 2000の脆弱性を突くワームの作者数人が、Microsoftの当局への技術的協力により逮捕された。

» 2005年08月27日 07時47分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは8月26日、Zotobなどのワーム作成に関わったと見られる人物数人が、トルコで逮捕されたと発表した。Microsoftは米連邦捜査局(FBI)や米国外の捜査当局と協力し、技術面から捜査の支援に当たったとして成果を強調している。

 同社によれば、トルコとモロッコの捜査当局およびFBIが25日、ZotobとMytobを作成・配布した疑いで数人を逮捕した。ワームがばらまかれてから2週間足らずで容疑者が摘発されたことになる。

 Microsoftでは世界の司法当局と協力関係にあり、ZotobやMytobのような悪質コードがばらまかれた場合、即座に情報を提供して犯人摘発のための捜査支援に当たっていると説明。

 今回もZotobとMytobの出現を受けて直ちに同社のインターネット犯罪調査チームが、FBIに技術情報を提供して分析を支援。FBIからモロッコとトルコの当局に情報を提供したという。

 ZotobはMicrosoftが今月公開したセキュリティアップデートのMS05-039を適用していないWindows 2000に感染し、自動的に再起動する症状を引き起こす。Zotob、Mytobとも感染すると、システムを乗っ取られたり制御され、「ボット」化されてしまう恐れがある。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ