全国約544万社の中小規模事業所をターゲットにする新会社

OBCは、旧インテュイットのメンバーが設立したワァットコミュと共同で新会社「ビズソフト」を設立し、中小規模企業向けERP製品を12月に投入する。

» 2005年08月29日 19時46分 公開
[ITmedia]

 オービックビジネスコンサルタント(OBC)は8月29日、中小規模企業向け業務アプリケーション市場への戦略強化を目的に、ワァットコミュと共同で新会社「ビズソフト」を設立した。ビズソフトの代表取締役社長にはワァットコミュの取締役である大島敦氏が就任する。

 OBCはこれまで、財務会計パッケージの「勘定奉行」をはじめ、中堅事業所を対象とした基幹業務シリーズ「奉行シリーズ」を開発、提供してきた。一方ワァットコミュは、中小企業向けの会計/給与パッケージ「弥生シリーズ」を開発してきた旧インテュイットの主力メンバーが起業した、独立系のソフトウェアベンダーだ。

 新会社では、OBCとワァットコミュの経験/ノウハウや製品開発力を組み合わせ、全事業所の約95%を占め、全国に約544万社存在するという従業員数30名以下の中小規模事業所向け業務アプリケーションを開発、提供していく。

 まずは、経理の専門知識がなくとも簡単に利用でき、将来の資金需要のシミュレーションなどの経営管理機能を備えた会計ソフトウェアを開発し、12月より市場に投入していく計画だ。これにより、中小規模事業所における経理業務の「自計化」を推進し、経営の効率化を支援していくという。

 同時に、各事業所と税理士事務所/公認会計士事務所との会計データのやり取りをはじめ、事業所と顧問先とのコミュニケーションを支援するツールも提供していく。

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