日本SGI、自律分散型サーバ監視ソフト「X-AIDER」を発表

日本SGIはセイ・テクノロジーズの自律分散型サーバ監視ソフトウェア「BOM」Ver4.0をベースにLinuxシステムにも対応した「X-AIDER」を発表、9月から販売を開始する。

» 2005年08月31日 13時04分 公開
[ITmedia]

 日本SGIは8月31日、サーバが自分自身で障害を検知して、その状況に適切に対応するLinux対応の自律分散型サーバ監視ソフト「X-AIDER」をセイ・テクノロジーズと共同開発し、9月から広範なビジネス市場に向けて販売すると発表した。

 X-AIDERは、専用のコンソールやデータベースサーバを必要としない自律分散型アーキテクチャを採用したサーバ監視ソフトウェア。監視対象となるサーバにインストールすることで監視が始まり、検出した障害は管理者のクライアントマシンへポップアップやメールにより通報できるほか、SNMPトラップ送信により業界標準の各種監視ツールとも連携可能。また、リカバリについてもサービスの起動/停止、シャットダウン/再起動、実行ファイル、シェルスクリプトの実行が行える。こうした設定については、100種類を優に超えるテンプレートを、設定画面上のドラッグ・アンド・ドロップすることで設定できる。

 従来のサーバ監視ソフトは、管理用のManagerサーバが必要で大規模システムでなければメリットが出にくいという問題があったが、同製品は1台のサーバから監視が可能で、導入コストを抑えられる。また、同製品がインストールできないサーバ、例えばNASなどのサーバについても、代理監視機能により監視が行える。

 この製品はセイ・テクノロジーズのWindows版自律分散型サーバ監視ソフト「BOM」Ver4.0をベースに開発した製品で、IA-32のLinuxシステムに対応している。64ビット版についても日本SGIのエンタープライズLinuxテスティングラボを活用し、共同開発を進める予定。

 価格は12万8000円。日本SGIでは同ソフトを、主にパートナーを経由して通信、金融、流通、データセンターなどに販売していくとともに、日本SGIが実績のある製造業などの開発・設計部門や研究機関などにも販売することで、年間販売目標5000ライセンスを狙う。

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