産業技術総合研究所(産総研)は9月15日、KNOPPIXにバーチャルマシンモニタ「Xen」をインストールしたLinuxディストリビューション、名付けて「Xenoppix」をリリースした。
Xenoppixではautoconfigでデバイス自動認識・ドライバ組み込みを行い、XenのゲストOSをブート可能となっている。X Window SystemはKNOPPIXによって用意され、ゲストOSのGUI環境はVNCのフルスクリーンモードでX11にマッピングされる。現在利用可能はゲストOSはNetBSDとPlan9。起動要件として、eth0でネットワークが利用可能なことと、512Mバイト以上のメモリが挙げられている。
今回、ブートローダが「isolinux」から「grub」に変更された。これにより、起動できないDVDドライブがあるという。また、LinuxカーネルにXenのパッチが当てられているため、幾つかのドライバが使えなくなっているほか、APM and ACPIも利用できない。
現在はDVDのISOイメージが用意されているが、今後の予定として、HTTP-FUSE KNOPPIXと統合させるという。また、ゲストOSの拡充(OpenSolarisやGNU/Hurd)も図る考えだ。
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