顧客は単一のアーキテクチャのすばらしさを必ず分かってくれる――CognosのアッシュCEOInterview(1/2 ページ)

都内のホテルで10月18日に開催されたCognos Performance 2005において、米Cognosの社長兼最高経営責任者、ロブ・アッシュ(Rob Ashe)氏にテックバイザージェイピーの栗原潔代表がインタビューを行った。

» 2005年10月21日 22時18分 公開
[聞き手:栗原潔,ITmedia]

 都内のホテルで10月18日に開催されたCognos Performance 2005において、米Cognosの社長兼最高経営責任者、ロブ・アッシュ(Rob Ashe)氏にインタビューを行った。

ITmedia 今回のCognos Performance 2005への関心度は高い、雨天にもかかわらずほぼ満席状態になりました。

アッシュ BI(ビジネスインテリジェンス)に対する注目度はますます高まっています。Cognos 8のローンチイベントを世界各地で行っていますが、全世界で合計1万5千人の人々が集まりました。

ロブ・アッシュCEO。

ITmedia 日本では、BIに対する「関心」は常に高かったと思います。しかし、最近になり、本当の意味での需要が生まれてきているといえるのではないでしょうか?

アッシュ その通りです。実は先ほどまでパートナー向けのランチオンミーティングをしていたのですが、私も同じ感触を持ちました。

ITmedia コグノスのビジネスはとても好調ですね。前四半期(8月末に終了した2006会計年度の第2四半期)の業績も絶好調だったと聞いています。

アッシュ はい。前年比14パーセントの収益増を達成できました。ReportNetのビジネスも依然として好調です。Cognos 8の出荷準備作業で大変な時期でしたが、それでも好調なビジネスを継続することができました。また、重要な点は大規模な商談が増えていることです。ReportNetの出荷により各商談の規模が大きくなるという効果がありましたが、Cognos 8でも同様な効果があると考えています。

ITmedia ReportNetは日本起源の製品と聞いています。確かに、日本のユーザーは体裁のいいレポートが好きですのでうなずける話です。

アッシュ その通りです。日本のお客様の声を取り入れて製品を開発しました。しかし、コグノスは製品を全世界に向けて同日出荷するポリシーですので、全世界のお客様が恩恵を受けることができました。

ITmedia 日本以外のユーザーも結局は体裁のいいレポートが好きだったということですね。

アッシュ はい。レポートの重要性はどの国でも同様ですし、今後も重要であり続けるでしょう

ITmedia しかし、多くのベンダーはレポートを重視してこなかったのではないでしょうか。そこに目をつけたのがコグノスの成功要因と言えますか?

アッシュ そう言えます。レポートそのものは昔からありましたが、ツールごとにバラバラなものでした。ReportNetにより企業内で標準化されたレポート機能の提供が可能になった点がお客様にアピールしたのだと思っています。

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