サイボウズは10月24日、Webデータベース製品「サイボウズ デヂエ」の最新版「サイボウズ デヂエ 6」の販売を開始、手軽さを訴求するこの製品でデータベース市場へ本格参入する。
サイボウズは10月24日、2001年6月から公開したお手軽Webデータベース「サイボウズ デヂエ」の最新版「サイボウズ デヂエ 6」の販売を開始した。同製品は同社のホームページからダウンロードすることで60日間無償で利用可能。
同製品は発売以来2500社以上に導入され、3,000部署を超えるユーザーが利用するWebデータベースのソフトウェアで、Webブラウザ上で社内の情報を一元管理し、共有・活用を可能にする。
一般的なデータベースと大きく異なるのは同製品が手軽さを追求している部分だ。「導入」「管理」「活用」といったそれぞれのシーンで手軽な操作感を実現してきたが、その姿勢は最新版でも継承され、「お手軽Webデータベース」としてのスタンスを確固たるものにした。加えて、他のデータベース製品と比べても明確な差別化につながったと判断、データベース市場への本格参入を決断した。同製品はOracle製品やMicrosoftのSQL製品とは直接競合しない。むしろ、Microsoft Accessやファイルメーカー、そのほかExcelでデータを蓄積しているようなユーザーに対して強力なオルタナティブとなっていくだろう。
新機能として、データベースのテンプレートとも言えるデモライブラリ「ソリューションパック」が用意され、作り込む手間を大きく軽減したほか、データベース上のデータに対してコメントを書き加えることで情報交換を行う「コメント」機能、ライブラリを参照し、手動で別のライブラリにデータを取り込む際、参照先のライブラリのフィールドを検索できる「検索ルックアップ」機能などが実装された。コメント機能ではRSSなども利用可能で、更新情報が得られやすくなっているなど、手軽さを追求するための積極的な姿勢が伺える。新機能の一覧はこちらで確認できる。
「手軽さ」のアピールはソフトウェアの機能だけにとどまらない。「間接販売体制の強化」「マニュアル書籍の販売」「キャンペーンの実施」といったマーケティング上の施策も発表している。
価格については前バージョンと同様に年間ライセンスを採用し、価格の変更はない。年間10万円からとなっている。また、現バージョンのユーザーはライセンス期間中であれば、無償でバージョンアップが可能。
同社の製品群の中でも、デヂエは急成長している製品であるという。同社の第7期から第8期にかけての売り上げの内訳を見ると、デヂエの売り上げは2倍近くとなり、全体の8%近くとなっている。新バージョンの提供でデータベース市場に本格参入することで、この勢いは加速することが予想される。
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