ZENworks新版はLinuxのライフサイクル全体を管理、ノベル

ノベルは、パッチ管理に加えハードウェア資産管理の機能も統合したLinux管理ソフトウェアの新バージョン「ZENworks 7 Linux Management」を発表した。

» 2005年10月26日 22時31分 公開
[垣内郁栄,@IT]

 ノベルは10月26日、Linuxのアプリケーション、パッチを管理するソフトウェアの新版「ZENworks 7 Linux Management」の販売を開始したと発表した。アプリケーション、パッチ管理の機能は従来のバージョンと同じだが、ハードウェアのインベントリ情報を取得できる機能を追加した。

古井氏 ノベルのマーケティング本部 プロダクトプランニンググループ プロダクトマーケティングマネージャ 古井洋司氏

 ノベルのマーケティング本部 プロダクトプランニンググループ プロダクトマーケティングマネージャ 古井洋司氏は、新バージョンについて「パッチ管理のコストを削減するのがメインのフォーカスだが、新版ではLinuxの資産管理を可能にし、Linux環境のライフサイクル全体を管理できる製品になった」と説明した。前バージョンではLinux環境のソフトウェアの情報を取得できたが、新版では対象をハードウェアまで広げた。

 ZENworks 7はSUSE、Red Hat Linuxなど複数のLinuxディストリビューションが混在する環境で一元的にパッチを適用できるのが特徴。ノベルによると、Linuxの管理を内部で実施している企業にとって、パッチの適用は大きな負担。ノベルの調査では、企業は年間に発表されるパッチの7割程度を適用しているという。

 「パッチ適用の時間が増え、Linuxサーバやクライアントが100台を超えると1人ではサポートできなくなる」(古井氏)

 ZENworks 7に追加されたのは、ハードウェアのインベントリ情報取得の機能のほか、各マシンのOS/アプリケーション/設定/データなどをイメージファイル化して、インストール時や障害発生時に迅速にシステムに再インストールする機能。デスクトップLinuxのGUIやアプリケーションの設定を管理者がネットワーク越しにコントロールできるポリシーベース管理の機能も追加した。

 管理できるLinuxは、Novell SUSE Linux Enterprise Server 9、Novell Linux Desktop、Novell SUSE Open Enterprise Server、Novell SUSE Linux Professional 9.3、Red Hat Enterprise Linux 3/4 AS/ES/WS。ZENworks 7は、Novell SUSE Linux Enterprise Server 9で稼働する。価格はオープンプライス。推定価格は1サーバ当たり1万9000円。

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