これまでコンソールで処理されてきたサーバの管理作業の多くがWebブラウザベースに移行している。今回紹介するのはWebブラウザベースのネットワーク監視ツールだ。
数年前を振り返ると、サーバ管理者のPCと言えばコンソールがやたらに立ち上がっていた印象がある。今思えば、本当に必要だったのかどうか分からないが、そのころはコンソールにハッカー的なものを感じ、憧れを覚えたものだ。
ところが、今はそうではないらしい。Webminにせよ、mySQLAdminにせよ、これまでコンソールで処理されてきたものはWebブラウザベースに移行している。そしてタブブラウザでクールに管理するのが今のあり方だ。もちろん、ネットワークの管理にもこれが当てはまる。
ここで紹介するオープンソース・ソフトウェアはNINO、Webブラウザベースのネットワーク監視ツールだ。
Webブラウザベースは簡素な画面のものが多いが、NINOはアプレットを使うことでマップも綺麗に出してくれる(ドラッグにより場所を移動させることもできる)。Windows版はApache、Perl、mySQLが同梱されており、インストール後に再起動するだけですぐに利用できる。
各ホスト、ネットワーク機器の登録が必要だが、社内のみならずハウジング先なども一括して管理できる。危険をいち早く察知するためにも一元管理は必要だろう。
Webブラウザで管理するメリットとして、専門性による障壁を低くできることが挙げられる。見るべき場所さえ分かれば、平時の運用コストはぐっと下げられるだろう。何よりも現代風のクールさがある。
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