HTMLプレゼンテーションツールは、純粋に内容で勝負したいという人にはよくなじむかもしれない。アニメーションに凝ったプレゼンテーションが常に勝つわけではない。
コンシューマー向けのPCではMicrosoft PowerPointがインストールされてないことも多い。そのため、プレゼンテーションの資料を自宅で作ろうと思うと意外に面倒だ。OpenOffice.orgなどを使うのも手だが、会社にいって続きをやろうと思ったら、レイアウトが崩れていたなんてことになったら目も当てられない。
上記のような理由で、HTMLによるプレゼンテーションはよい選択肢になり得る。IEやFirefoxがあればどこででも利用できるし、遠隔地でも操作できる。配布も簡単だ。
ここで紹介するオープンソース・ソフトウェアはHTML Slidy、W3C謹製のHTMLプレゼンテーションツールだ。
XHTML+CSSという構成だ。CSSのPrintが標準で付いているので印刷の場合はこう言ったレイアウト……と指定できる。また、[a]キーを押すと、プレゼン全体を縦一列に並べてくれるほか、スペースキーでスライドの切り替え、クリックによる文字列の後出し、「+」「−」や「<」「>」キーによる文字サイズの変更が可能だ。
HTMLプレゼンテーションツールの良い点は、ほかのプレゼンツールほどグラフィカルにできないことではないだろうか。逆に言えば、内容で勝負しようという気になれる。勝つプレゼンは資料のサイズでは決まらない。
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