アッカら8社とJIPDEC、次世代型電子認証基盤に向けた研究、開発に着手

アッカ・ネットワークスは、日本情報処理開発協会および日本PKIフォーラムの会員企業7社とともに、次世代型電子認証基盤の整備に向けた研究、開発に取り組む。

» 2005年11月01日 20時06分 公開
[ITmedia]

 アッカ・ネットワークスは11月1日、日本情報処理開発協会(JIPDEC)および日本PKIフォーラムの会員企業7社とともに、次世代型電子認証基盤の整備に向けた研究、開発に取り組むことを発表した。経済産業省の補助金対象事業として実施される。

 アッカによると、インターネット上での認証に関する標準化された規定や共通の認証基盤が存在しない現状では、事業者やサービスプロバイダーごとに異なる方法で本人認証を行い、決済が行われている。この結果、ユーザーの利便性が損なわれるだけでなく、IDやパスワードの情報が事業者ごとに個別に管理されていることから、漏えいのリスクも高くなるという。

 次世代型電子認証基盤は、こうした課題の解決に向けて研究、開発されるもの。ユーザーにはいわゆるシングルサインオン環境を提供するとともに、サービス事業者には標準化された認証システムの提供により、独自構築の手間を省く。またその前提として、現在の商習慣に則った認証ポリシー/ビジネスルールの策定やオープンなビジネスモデルの創造、第三者による認証制度の確立などにも取り組む。

 アッカをはじめとする8社とJIPDECは共同でこの事業に取り組み、2006年3月をめどに、認証ルールおよびビジネスモデルの策定、検証を実施する計画だ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ