MS、中小企業向けにホスティングサービスを初披露

Microsoftがコンシューマー向けの「Windows Live」と小規模企業向けの「Office Live」をプレビュー。ネット経由のソフトサービス提供を通じ、広告収入の増大を目指す。

» 2005年11月02日 07時29分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは11月1日、インターネット経由で提供する新しいソフトサービス「Windows Live」と「Microsoft Office Live」のプレビューを行い、ビル・ゲイツ会長とレイ・オジーCTOがデモを初披露した。

 Windows LiveはWebメールやインスタントメッセージ(IM)、セキュリティ機能を盛り込んだコンシューマー向けサービス。Office Liveではスモールビジネス向けに業務用アプリケーションを提供する。

 Windows Liveでは、高速化、安全化、簡素化を目指して基本から構築された新しいWebメールサービス「Windows Live Mail」と、IM、ファイル交換、電話機能を組み込んだ「Windows Live Messenger」を提供。ウイルス対策サービスの「Safety Center」、先に発表されたPCメンテナンスサービス「OneCare」、Internet Explorer(IE)とMSN Explorerのお気に入りを登録しておける「Windows Live Favorites」も利用できる。

 サービス運営は広告でまかない、ユーザーの利用は基本的に無料だが、会員制およびトランザクションベースのサービスも提供予定。現在Hotmailなどのサービスを提供しているMSN.comは今後も継続し、MSNからWindows Liveサービスにアクセスできるようにするという。

 同日からLive.comのサイトを通じてβ版を公開。既存のMSN Hotmailユーザーは、Windows Live Mailのβ版にアップグレードすることができる。

 Office Liveは従業員10人以下のスモールビジネスを対象としたサービスとなる。単独で利用することも、Outlook、Excel、Microsoft Office Small Business EditionといったOfficeシリーズ製品と組み合わせて使うことも可能だとしている。

 無料と有料のサービスが用意され、広告で運営される無料の「Office Live Basics」ではドメイン名、ストレージ30MバイトのWebサイト、Webメールアカウント5件が利用できる。

 有料サービスでは20種類以上のビジネスアプリケーションを提供。プロジェクト管理、販売管理、顧客管理、会計管理、社内外とのコラボレーションといった業務を支援する。これらアプリケーションは「Windows SharePoint Services」を基盤として構築され、特定ニーズに応じてカスタマイズや拡張が可能になる。

 Office Liveは2006年初頭に紹介制のβサービスを立ち上げる予定。現在、サイトを通じて小規模企業の登録を受け付けている。

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