2006年にリリース予定の次期Red Hat Enterprise Linuxではサーバ仮想化機能をフル統合。ステートレスLinuxとデベロッパー支援も推進する。
Linuxディストリビューターの米Red Hatは11月1日、2006年から2007年にかけての技術計画を発表した。引き続き顧客のインフラコスト削減を重点目標とし、その手段として仮想化、ステートレスLinux、デベロッパー支援を推進する。
2006年後半にリリース予定の次期Red Hat Enterprise Linuxでは、サーバ仮想化機能をフル統合する。Xenコミュニティーおよびパートナーと協力してOSプラットフォームを仮想環境向けに最適化。Red Hatの既存のストレージ仮想化機能とシステム管理機能を統合し、コスト削減と効率向上のための完成されたソリューション提供を目指す。
ステートレスLinuxは、ITコスト削減の取り組みをノートPCとデスクトップPCにまで広げるもの。個別のマシンに保存されているデータと特性をネットワークに移し、インテリジェントバックアップとアップデートエージェントを通じて、どのローカルマシンからでも利用できるようにする。これにより、普通のデスクトップの機動性と柔軟性を保ちながら、管理コストはシンクライアント並みにすることが可能になるとしている。
デベロッパー支援では、Eclipse、SystemTAP、Fryskといったオープンソースツールへの投資を続けながら、商用アプリケーションデベロッパー向けのコンテンツ、サービス、トレーニング拡充を図る。
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