SOAの何が新しいのか?SOAでつくる変幻自在の情報システム(2/4 ページ)

» 2005年11月07日 08時51分 公開
[渡邉利和,ITmedia]

SOAが「現実的」な理由

 SOAが今注目され、現実的なものになりつつある理由の一つは、SOAのコンセプトを具体化するために必要な技術要素がそろった、という点がまず挙げられる。それは、XMLの普及によるデータ表現形式の標準化やWebサービスの技術による疎結合のコンポーネント群によるサービスの実装技術、大前提となるインターネットの普及などだ。

 つまり、SOAというコンセプト自体は古くからあるが、Webサービスの技術を使ってSOAを実装する、ということが可能になったという点がまず「今」という時点で注目される理由である。

 ただし、それだけではない。現在話題になっているSOAは基本的にはWebサービスの技術に基づいている。つまり、技術的な視点で見ればWebサービスと何も違わないことになるのだ。とすれば、派手に注目を浴びたが結局のところ尻すぼみの展開になっているWebサービスとSOAは何が違うのか、WebサービスをSOAと呼び方を変えただけでこうも反応が変わってくるのはなぜか、という点を考える必要があるだろう。

 Webサービスの技術については次回以降改めて詳しく見ていく予定なのでここでは詳細は紹介するが、一点だけWebサービスとSOAの違う点を指摘しておきたい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ