F5ネットワークスは、トラフィック管理装置「BIG-IP」との連携が可能になったSSL VPNアプライアンスの新バージョン「FirePass 5.5」を発表した。
F5ネットワークスは11月7日、SSL VPN製品の新バージョン「FirePass 5.5」を発表した。11月上旬より出荷を開始する。
FirePassは、自宅や外出先からSSL通信による安全なリモートアクセスを実現するSSL VPNアプライアンス。Webベースのアプリケーションだけでなく、CRMやターミナルサービスなど、幅広いアプリケーションを利用できる。また、ユーザー認証のほか、端末のセキュリティの状態をチェックするエンドポイントセキュリティ機能なども備えている。
新バージョンでは、F5ネットワークスの主力製品であるトラフィック管理装置「BIG-IP」との連携が可能になった。BIG-IPの負荷分散機能を用いてFirePassのクラスタを管理し、SSLオフローディングやSSL VPNレート・シェーピング、帯域幅管理などを行えるようになるため、パフォーマンスの向上と帯域幅の効率的な管理を実現できるという。
またポリシーエディタの改良が図られ、1台のFirePassコントローラからエンドユーザーのアクセスポリシーとエンドポイントセキュリティの両方を設定、管理できるようになった。複数のLANスイッチや無線LANスイッチ、SSL VPNアプライアンスのアクセス・コントロール・リスト(ACL)を一元的に設定、管理できるため、運用コストの削減につながるという。
エンドポイントセキュリティ機能も強化が図られた。マルウェアやスパイウェアに対する保護機能が提供されるほか、アクセス時の検査の結果、セキュリティポリシーに違反していることが判明したユーザーを、パッチダウンロード用のWebサイトにリダイレクトさせる自動改善機能が搭載される。
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