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» 2005年11月10日 10時22分 公開

企業のIT部門は縮小と変化を余儀なくされる──Gartnerが予測Gartner ITxpo

Gartnerが、「2010年までに企業のIT部門は30%縮小される」というショッキングな予測を発表した。IT部門の守備範囲だったプロジェクトもその幾つかはCOOの傘下に入るだろうとみる。(IDG)

[IDG Japan]
IDG

 IT専門家への需要は減少し、IT部門の規模は大幅に縮小する──11月9日、フランスのカンヌで「Gartner ITxpo」を開催中のGartnerがこうした調査結果を明らかにした。

 2010年までに大企業および中堅企業のIT部門は現在から30%縮小されるだろうとGartnerは予測する。また、この期間、IT従事者の10〜15%はその職を辞め、教師になったり、政府関連の仕事に就くことになるだろうと話すのは、リポートの著者であり、Gartnerでリサーチバイスプレジデントを務めるダイアン・モレロ氏。

 恐らくIT部門で起こるだろう最大の出来事は、特定の技術を専門とするIT従事者からGartnerが「versatilist」(万能な人)と呼ぶ人たちへのシフトだろうと彼女は話す。versatilistは、テクノロジーに関連するかしないかは別として、特定分野に強みを持ち、その領域以外の人たちとうまく協力して仕事を進められる人たち。彼らは、プロジェクトマネジャーや財務アナリストとしての専門知識を持っているかもしれないが、ITグループから求められる、より幅広い役割を担うことができる人たちだという。

 しかし、IT専門家にも希望はある。企業内で専門知識への需要が減少する中でも専門家たちは、引き続き専門的なスキルを追求して育成しているベンダーに移ることもできるとモレロ氏は話す。今回の調査報告書は、2010年までにIT従事者の30%がベンダーやサービスプロバイダーに移るだろうと結論づけている。

 モレロ氏はまた、伝統的にIT部門の守備範囲だった幾つかのプロジェクトはCOOの傘下に入るだろうとみる。例えば、セキュリティ、インフラストラクチャーマネジメント、そして情報の保護などは、COOが統括する全社プロジェクトとして定義され始めているという。

 モレロ氏によると、こうしたIT部門の変化を推進する4つの要因があるという。アウトソーシングやITオートメーションへのトレンドが原因のひとつだし、合併やアウトソーシングによる事業再編もまた、IT従事者が新しい組織に適合できるように競う中で絶えざる組織再編をリードしていくだろう。

 モレロ氏はまた、コンシューマー技術も影響すると話す。コンシューマー製品やサービスに慣れた従業員たちは、もはや複雑なビジネスアプリケーションには我慢できなくなるからだ。

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