日本AMD前会長の堺和夫氏、MS執行役に

マイクロソフトに日本AMD前会長の堺和夫氏が入社。「Windows Media Center Edition」などの開発で、PCメーカーや家電メーカーなどとの連携を拡大する部門を統括する。

» 2005年11月10日 12時27分 公開
[ITmedia]

 マイクロソフトは11月10日、日本AMDの前会長・堺和夫氏が同日付けで同社執行役に就任したと発表した。IT業界の幅広い人脈を生かし、コンシューマー向けWindows製品の開発などで、国内企業との連携を強化する専門部隊を統括する。

photo 堺和夫氏(昨年末のインタビューで)

 堺氏は1951年生まれの54歳。日本テキサス・インスツルメンツを経て1979年に日本AMDに入社し、営業本部長を経て1992年に副社長に就任。1994年に社長に昇格し、2005年5月からは会長職に就いていたが(関連記事参照)、10月末にAMDを退職した。

 マイクロソフトでは、執行役として同社の3カ年計画を推進する。同時に、Windowsクライアントビジネス開発事業部担当兼プログラムバイスプレジデントとして、Windows Media Center EditionやTablet PC Editionなどコンシューマー向けWindows関連製品の企画・開発で、国内PCメーカーや家電メーカー、コンテンツプロバイダー、周辺機器メーカー、通信事業者などとの共同開発や技術提携を推進し、国内向け製品やサービスの市場投入をサポートする。

 堺氏は「PC、家電、携帯端末などがよりシームレスに連携し、その上でさまざまなコンテンツやサービスが提供されることで、生活が便利、快適になる。マイクロソフトは業界のさまざまな企業とコラボレーションして新しい世界を実現し、技術革新をドライブしていく業界のリーダーであると確信している」などとコメントしている。

 同社のダレン・ヒューストン社長は「堺さんが、日本のIT業界とわれわれの強固な関係をさらに拡大し、日本や海外のコンシューマーに対してエキサイティングな革新をもたらすために共に協力していくことを大いに期待している」とコメントしている。

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