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» 2005年11月18日 22時05分 公開

「SAN相互接続の次に来るもの」、マクデータCEO

米McDATAの会長、社長兼CEOを務めるジョン・ケリー氏は、顧客は単純なSANの構築や相互接続ではなく、その上での高度なデータサービスを求めるようになるだろうと予測する。

[三木泉,@IT]

 ユーザー・カンファレンスのために来日したストレージ・ネットワーク機器ベンダー、米McDATAの会長、社長兼CEOであるジョン・ケリー(John Kelly)氏は、「データにいつでもどこでもアクセスできるようになる世界の実現に向け、技術力の投入や買収を進めていく」とのビジョンについて語った。

ケリー氏 米McDATAの会長、社長兼CEO、ジョン・ケリー氏

 マクデータは、ファイバチャネル、FCIP(Fibre Channel over IP)、iSCSIなどの技術を使ってストレージ機器を接続する製品を展開してきた。同社の製品は、関連の機器やソフトウェアを提供する多くのベンダーとのパートナーシップを通じて獲得してきたオープンな接続環境が重要な特色だ。しかし、単純なSANの構築や相互接続は、まもなく過去のものになるだろうとケリー氏は語った。

 「SANを相互接続したら、次にはどうやって管理していけばいいか、コスト効率を上げるためにどのように仮想化やモジュール化を進めればいいかといったことがテーマになる。今後5年間は高度なサービスファブリックの形成が焦点だ」。しかし、それが終着駅ではない。

 「ここまではネットワークに関するもの。顧客が本当に関心を持っているのはアプリケーションであり、データの利用だ。物理層を完全に隠し、アプリケーションに基づくデータのコントロールを目指さなければならない。そして最終的な目標は、オンデマンドで、データがいつでもどこでもアクセスできる世界を実現することにある。この目標を実現するには、豊富な資金力と、確固とした製品のインストール基盤を持ち、技術力と現実の市場に関する理解を備えたベンダーが必要だ」。この要件を満たすのはマクデータのみだとケリー氏は訴える。

 大規模SAN構築製品では圧倒的にナンバー1の座を確保しているマクデータだが、ケリー氏は、小規模SANの市場開拓にも力を注いでいると話した。「中堅、中小企業の市場におけるSANの可能性は事実上無限といってもいい」。

 このため、小規模SAN構築製品を投入する一方で、IBM、EMCなどに加え、デルやHPのストレージ製品部門との関係を強化しているという。日本では、大企業でも小規模のSANをまず構築し、後にこれらを相互接続するケースが多いが、兼松エレクトロニクス、東京エレクトロン、住商情報システムといったパートナーを通じて、この市場を着実に攻めていると自信を見せた。

 マクデータはさらに、NECと富士通がネットマークスとともに、同社の相互接続検証パートナーになったことを明らかにした。ネットマークスは長年の販売パートナーだが、NECと富士通はこれまでマクデータ製品を限定的にしか扱ったことがないという。

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