NTTコムウェア、「LKST」の機能拡充と可視化ツールを公開

NTTコムウェアは、オープンソースのLinuxカーネル性能分析、故障解析ツール「LKST」の機能拡充を実施するとともに、可視化ツール「LKSTView」を新たに開発してソースコードを公開した。

» 2005年12月21日 15時38分 公開
[ITmedia]

 NTTコムウェアは12月21日、オープンソースソフトウェアのLinuxカーネル性能分析、故障解析ツール「LKST」(Linux Kernel State Tracer)の機能拡充を実施するとともに、可視化ツール「LKSTView」を新たに開発してソースコードを公開した。

 カーネルの状態遷移情報を記録するイベントトレーサであるLKSTは、2002年に日本の4社協業(IBM、NEC、富士通、日立)の成果の一つとして研究開発され、2004年に「独立行政法人 情報処理推進機構」(IPA)が、日本OSS推進フォーラムの開発基盤ワーキンググループと連携し、「OSS性能・信頼性評価/障害解析ツール開発」プロジェクトで公開したツールの一つ。NTTコムウェアではLKSTを使用し、商用システムの開発、保守サポートとしてLinuxカーネルの故障解析「オープンソースソフトウェア・プロフェッショナル・サポートサービス」を実施している。

 今回の機能拡充で、ページ確保/開放の動きやページキャッシュの検索時間など、詳細情報の分析が可能となったほか、LKSTViewを用いることで、グラフ作成の最適化や、Webブラウザ上でのグラフ表示、データ管理が行える。

 なお、開発にあたっては、VA Linux Systems Japanとの技術交流を行っている。

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