「Mactel」は企業市場に進出できるか? ――デベロッパー各社が対応製品を開発中(3/3 ページ)

» 2006年01月12日 18時19分 公開
[John Rizzo,eWEEK]
eWEEK
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各社のサーバもアップデート

 Group Logicは、Windows上で動作し、MacクライアントをサポートするAFPファイルサーバ「ExtremeZ-IP File Server」の無償アップデートを発表した。このアップデートでは、サーバ上でネットワークのホームディレクトリを構成するための管理インタフェースが追加された。

 ユーザーがログオンすると、自分のホームディレクトリだけが見えるようになる。現行版では、自分のホームディレクトリまで移動する必要がある。

 ExtremeZ-IPのアップデート版では、管理者がMicrosoft Active Directoryのユーザー用プロファイルを利用することもできる。

 またGroup Logicは、「ExtremeZ-IP Print Server」の次期バージョンのプレビューも行った。新バージョンでは、Windows用プリンタを利用するMac OS Xユーザーのための印刷機能「Bonjour」が追加される。

 同プリントサーバが現在サポートしているLPR/SMB印刷方式では、ユーザーがプリンタのIPアドレスを入力するか、プリンタを検索する必要がある。

 Bonjour機能の追加により、Mac OS Xの印刷ダイアログからWindows用プリンタが即座に利用できるようになるという。

 Group Logicのもう1つの製品「MassTransit」もアップデートされた。これは、Webベースの高速ファイル転送システムで、新バージョンではMac OS X上のSafariとFirefox、Windows上のFirefoxにも対応した。従来版ではInternet Explorerを使用する必要があった。

 Small Tree Communicationsは、Mac OS X用のマルチギガビット対応ファイル転送アプリケーション「BlazeFS」のデモを行った。このソフトウェアは、膨大なファイル転送が必要とされるワークフロー向けに開発された。

 Small Treeでは、低価格の10ギガビットイーサネットカードである「Intel 10GbE CX-4 Network Interface Card」に加え、富士通の12ポート型スイッチ「10GbE CX-4」をBlazeFSにバンドルする予定だ。

 これら10ギガビットイーサネットのハードウェアは銅線を使用する。Small TreeではMac OS X用ドライバも提供する。このバンドル製品は、今四半期中に出荷される見込み。

 Small Treeのコーキー・シーバー社長によると、アプリケーションソフトウェアとドライバはIntel Macに対応するため、Rosettaを使う必要はないという。

 「われわれはIntel技術を直接開発している。今のところ、トラブルが起きる心配はない」とシーバー氏は話す。

 Kerio Technologiesは、HTTP/FTP/メールサーバ「WebSTAR」を4Dから買収したと発表した。

 同社では、これらのサーバをWindows、LinuxおよびIntel Mac用Mac OS Xに移植する計画だ。

 Kerioは、自社のコラボレーションソフトウェアである「MailServer」もIntelプロセッサに対応させる予定だ。この製品は、住所録、予定表、電子メールを複数のプラットフォームに提供する。Macユーザーは、Entourageから同サーバにアクセスすることができる。

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