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» 2006年01月18日 08時30分 公開

構造改革としての2007年問題:次世代の基幹システム構築を成功させるキーワードは? (1/4)

2007年問題を1つのきっかけに今後企業の情報システムが再編されていく。次世代の基幹システム構築に必要なものを探る。

[漆原茂,ITmedia]

漆原茂(ウルシステムズ代表取締役社長)

 オンラインムック「構造改革としての2007年問題」

次世代基幹システムは、今から準備しないと間に合わない

 基幹システムは今や企業の生命線である。ビルの空調や電気と同じように、いつでも快適な状態を期待されるだけではなく、今や、情報システム無しではビジネスが成立しないほど事業と密着している。

 そのため、ビジネスが成長している企業ほど、基幹システムは複雑かつ大規模になっていく。放っておけばすぐに陳腐化してしまい、業務の変化に対応できない。大きな投資をしたシステムがようやく稼動したと思ったら、すぐに追加開発の要求が目白押しということも珍しくない。作ったばかりの高価なシステムを老朽化させるわけにはいかない。頭を抱えてしまっている方も多いと思う。

 かつて、ダウンサイジングブームがあり、安いインフラを整える必要性が叫ばれた。「定型業務の効率改善にはERPパッケージが良いようだ」「パッケージに業務を合わせると効率的になるらしい」、同じく、アウトソーシングの必要性も議論された。「高価なシステムを自社でわざわざ作るより、だれかに全部任せた方が楽そうだ……」という話だった。

 これらのブームはいつの間にか過ぎ去った。確実な成果を出したシステムもあったが、多くは当初の期待を裏切られ、魔法は存在しなかった。それでも基幹システムは必要であり、ビジネスに合わせて成長させていかねばならない。だが、システムの現状もよく分からないまま蓋をし、目をつぶって使い続けるのはあまりにもリスクが高い。かといって、混沌としたシステムに手を入れ続けるのにも限界がある。コストも高いし維持保守すらおぼつかなくなりつつある。

 仕様書が正しいかどうかさえ分からず、唯一頼りにしていた現場のメンバーは、もうじきリタイアの時期が近い。事業成長を考えると、いつか必ず来る「次世代基幹システム」の構築プロジェクトをどう成功させるのか、今から考えて準備しておかないと間に合わないのだ。

二の舞を避ける「ユーザー主導」のプロジェクト推進

 では、なぜいままでの基幹システムはうまくいかなかったのか?

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