NEC、フォールトトレラント推進プロジェクトでExpress5800/ftサーバ投入

NECは新開発のサーバ二重化制御用LSI「GeminiEngine」を搭載したExpress5800/ftサーバを、2月3日から出荷開始する。

» 2006年01月23日 17時33分 公開
[ITmedia]

 NECは23日、同社のサーバシリーズExpress5800のフォールトトレランスサーバ「Express5800/ftサーバ」において、4製品の拡充を行った(2Wayラックおよびタワー型)。価格は、138〜249万円。

 新開発というサーバ二重化制御用LSI「GeminiEngine」(ジェミニエンジン)の搭載が大きなところであり、二重化されたCPU、メインメモリなど主要なハードウェアが完全に同期動作することができる。万が一のハードウェア障害時には、障害個所を自動判別してサーバダウンを回避する機能を有し、高可用性を特徴としている。

 CPUには、Xeonプロセッサ3.80GHzを採用し、OSにはWindows Server 2003を搭載。同社の現行モデルと比較して最大で約30%の低価格化も実現しているという。また、来年度には対応OSをLinuxにまで拡充することも表明している。

 より高いレベルのフォールトトレランス実現のために、アプリケーション監視で可用性を高めるソフトウェア「SingleServerSafe for ftサーバ」のバンドルモデルも用意されている。

 なお、今回ラインアップされたフォールトトレランスサーバの開発に当たり、ベースとなった技術には独立行政法人、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO技術開発機構)の「半導体アプリケーションチッププロジェクト」として助成金を受けて実現したという。

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