Sun Microsystemsは1月25日、Webアプリケーション開発ツールである「Java Studio Creator 2」の無償リリースを発表した。
Sun Microsystemsは1月25日、Webアプリケーションをビジュアルに開発・配備するための開発ツール「Sun Java Studio Creator 2」(以下Creator 2)をリリースしたと発表した。
Sunはさらに、Creator 2を無償で提供することも明らかにした。同製品はAjax(Asynchronous JavaScript and XML)開発を本格的にサポートする。
Sunで開発ツールのマーケティングディレクターを務めるダン・ロバーツ氏によると、Creator 2がターゲットとしているのは、Visual Basic開発者、第4世代言語を使ってきた開発者、そして「既存のJavaインフラに対応した本格的なJavaアプリケーションを開発する」ことを目指している新規開発者だという。
「Creator 2の狙いは、リッチなインターネットアプリケーションの開発を可能にすることにある」とロバーツ氏は話す。
今回の新バージョンは、Sunのオープンソース統合開発環境であるNetBeansの最新リリース「NetBeans 4.1」がベースとなっている。NetBeans 4.1の特徴は、バージョンコントロールのサポート、コードのリファクタリング、Antベースのプロジェクトのサポート強化など。Creator 2では、JSF(JavaServer Faces)の新コンポーネントも追加された。
ロバーツ氏によると、Creator 2はAjaxを幾つかの方式でサポートするという。「Ajaxを2つの方法で利用することができる。まず、JSFコンポーネントを使ってAjax APIをカプセル化することができる」と同氏は話す。これにより、既存のサービスをラッピングしてマッシュアップを作成することによって、アプリケーションを構築することができる。さらにSunは、アプリケーション開発で利用できる新しいAjaxコンポーネント群もリリースする予定だ。
Creator 2は、JSR(Java Specification Request)168のビジュアルデザインをサポートする。JSR 168は、JavaポートレットとWebポータルとの間の相互運用性を実現する規格。Sun Java System Portal Serverに配備可能な標準のポートレットアプリケーションや、標準のポートレットコンテナもサポートする、とロバーツ氏は話す。HTMLページをインポートする機能や、グラフィカルなCSS(Cascading Style Sheets)エディタも装備するという。
Sun Java Studio Creatorの従来価格は99ドルだったが、今回の新バージョンでは、Sun Developer Network(SDN)に登録したユーザーであれば無料でダウンロードできる。ロバーツ氏によると、SDNに登録するのも無料だという。
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