日本テレコム、Oracleのグリッド技術を採用したインフラサービスを提供開始

日本テレコムは、運用基盤にOracle製品を採用したネットワークインフラサービス「ULTINA On Demand Platform」KeyPlatを2月9日より正式に開始した。

» 2006年02月09日 16時50分 公開
[ITmedia]

 日本テレコムは、ネットワークインフラサービス「ULTINA On Demand Platform」KeyPlatを2月9日より正式に開始した。

 KeyPlatは、グリッドコンピューティング技術とブロードバンド回線を組み合わせた同社のオンデマンド型インフラサービスの1つで、2005年12月にサービスの提供を発表していた。

 KeyPlatの運用基盤には、日本オラクルのミドルウェア製品が採用されている。「Oracle Application Server 10g Release 2」と「Oracle Database 10g Release 2」の組み合わせでグリッド環境を構築し、データセンター内のWebサーバ、DBサーバ、アプリケーションサーバのコンピュータリソースを最適化している。ネットワークインフラと各種コンピュータリソースを本番環境とステージング/テスト環境とで構成しており、急激なトラフィック変動に対しても適切なネットワーク帯域とサーバのリソースを動的に割り当てることができる。

 KeyPlatにおけるオラクル製品の管理はオラクルのエンジニアが行い、ネットワークを含めたシステム全体の監視・運用は日本テレコム側のネットワークセンターで行う。

 インフラサービスの利用には、定額制、従量制の2つの料金プランが用意される。定額制は、料金が月額73万2900円(税込)からとなる。また従量制の場合は、電気・ガス・水道と同様、リソースの利用量に応じた月額料金制が採用される。システム管理、Webサーバ、アプリサーバ、DBサーバ、ストレージの5つのサービスメニューがあり、アプリサーバの従量課金は、月額料金に1分当たり200円を足した額となる。なお、初期費用は無料。

 KeyPlatは、CRMベンダーのベルシステム24が提供を始めるイベントサポートパッケージ「PROGRESイベント支援ASP」において採用された。PROGRESイベント支援ASPは、ポータルサイトの運用、イベントやキャンペーンの事務局運用、アウトバンドプロモーションの設計・運用を一括で行うASP型サービスで、KeyPlatの従量制料金モデルが適用されている。

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