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» 2006年02月16日 15時05分 公開

D2Dバックアップはお任せ――ネットアップが仮想テープライブラリを投入

ネットアップは、仮想テープライブラリ「NearStore VTL」を発表、D2Dバックアップソリューションを拡充した。昨年に買収した米Decruのストレージ暗号化アプライアンスとも組み合わせ、セキュアなデータ保護ソリューションとしても展開する。

[堀哲也,ITmedia]

 日本ネットワーク・アプライアンス(ネットアップ)は2月16日、仮想テープライブラリ「NearStore VTL」を発表した。バックアップにテープドライブを利用しているユーザーをD2D(Disk to Disk)バックアップ環境へ引き上げを図る。2005年6月に買収した米Decruのストレージ暗号化アプライアンスとも組み合わせ、情報保護を意識したユーザーに向けたセキュアなデータ保護ソリューションとしても展開する。

NearStore VTL 600 NearStore VTL 600

 ネットアップは2001年にD2Dバックアップ用としてSATAディスクを採用したストレージアレイ「NearStore Rシリーズ」を投入して以来、ディスクベースのバックアップを積極的に推進してきた。安価なSATAディスクをバックアップ用のメディアとして活用することで、テープよりもコスト効果高く、ランダムアクセスによる高速なバックアップ/リカバリ環境が構築できるとメリットが大きいからだ。

 ネットアップの鈴木康正社長は、「日本でもD2Dバックアップは言葉だけでなく、実際に広がってきたと感じている。しかし、テープを利用したいという考えも根強く、NearStore VTLはこういったユーザーにアプローチできる」と話す。

 新たに発表した仮想テープライブラリは、2005年4月に買収した米Alacritus SoftwareのVTLソフトウェアをNearStoreのハードウェアに搭載させたもの。バックアップソフトからは、ディスクアレイがあたかもテープライブラリのように見え、既存のバックアップ環境を変更せずに、ディスクベースのバックアップのメリットを取り入れられる。

 バックアップストリームを動的に分散し、NearStore VTLのパフォーマンスを最適化する機能や、実際の物理テープに転送する際の圧縮率を予測し、物理テープメディアの使用率を半減させるテープ使用効率最適化機能などを搭載したのも特徴という。256の仮想ライブラリをエミュレートできるVTL600(最小容量4.5Tバイト/最大容量84Tバイト)と、VTL600を2台併せたVTL1200(最小容量9Tバイト/最大容量168Tバイト)を用意し、価格は2200万円から。

 同時に、ストレージ暗号化アプライアンス「Decru DataFort」の新版も発表。NearStore VTLの前に配置して、バックアップデータを暗号化することで情報漏えいを防止する「セキュアVTLソリューション」としても訴求する。

Decru Decru DataFort

 DataFortはCIFS、NFSおよびファイバチャネル、iSCSIに対応し、ワイヤスピードの透過的な暗号化/復号化を可能にする。ディレクトリサービスと連携したロールベースのアクセスコントロールが行え、スマートカードと連動した暗号化キー管理のLifetime Key Managementシステムにより、長期間保管するデータに対する暗号化にも適するという。価格は最小構成で400万円から。

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