SAP R/3環境を生かしてSOAへ、日本オラクルが「Fusion Middleware for SAP」提供

日本オラクルは2月末より、既存のSAP R/3環境を生かしながらSOA化を実現するミドルウェア製品群「Oracle Fusion Middleware for SAP」の提供を開始する。

» 2006年02月22日 16時24分 公開
[ITmedia]

 日本オラクルは2月末より、SAP製品を導入している顧客を対象に、既存のSAP R/3環境を生かしながらSOA化を実現するミドルウェア製品群「Oracle Fusion Middleware for SAP」の提供を開始する。

 Oracle Fusion Middleware for SAPは複数のコンポーネントから構成されている。

 「Oracle BPEL Process Manager」はBPELに基づいてビジネスプロセスやWebサービスを設計し、アプリケーションサーバ上で運用できるようにする。既存システムとの連携のために250種類以上のアダプタが利用可能という。

 また「Oracle Business Intelligence Discoverer」では、蓄積されたさまざまなデータを分析し、ビジネス上の意思決定に活用するためのビジネスインテリジェンス(BI)ツール。SQL言語を利用することなく、GUI上の簡単な操作で検索が可能という。

 「Oracle Business Activity Monitoring」では、KPI(Key Performance Indicators)やSLA(Service Level Agreement)といった指標のリアルタイムなモニタリングが可能だ。

 さらにソフトウェアモジュールの「SAP Adaptor」では、既存のSAPシステムとの連携を容易に行えるようにする。SAPシステムと他のシステムを連携させるインタフェースを別途開発する必要がなくなるため、プロジェクトのコスト削減や期間短縮につながるという。

 Oracle Fusion Middleware for SAPの価格は1プロセッサ当たり787万5000円。日本オラクルが3月1日から3日にかけて開催する「Oracle OpenWorld Tokyo 2006」のデモグラウンド(SOAコーナー)で展示される予定だ。

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