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» 2006年03月20日 07時00分 公開

それでも勝てないMSの検索サービス、Windows Live Searchの課題 (1/2)

Windows Live Searchが検索の競合サービスに追い付くためには、インタフェースの改善だけでは不十分だろう。Microsoftは先ごろOnfolioを買収しており、そのコンテンツ管理ツールをWindows Live Toolbarに組み込む方針だ。しかし、最新の取り組みをもってしても、現在の状況を好転させることは容易なことではない。

[Matt Rosoff,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

 先ごろパブリックβが公開されたMicrosoftの新しい検索サービス「Windows Live Search」では、現行版のMSN Searchとの差別化の要として、機能とインタフェースが改善されている。だが、Microsoftの検索サイトは競合のGoogleやYahoo!に市場シェアを奪われる一方であり、最新の改善点をもってしても、そうした傾向を逆転させることはできそうにない。

 Windows Live関連のそのほかのニュースとしては、Microsoftは先ごろOnfolioを買収し、ユーザーがWeb上のデータをオフラインで収集するためのOnfolio技術を新しいWindows Live Toolbarに組み込む方針だ。またMicrosoftは2005年遅くにリリースしたWindows Liveサービスを幾つかアップデートしている。

検索サービスを改善しても妥当性が向上されない

 2006年3月にリリースされたWindows Live Searchのパブリックβでは、ユーザーが検索結果をスキャンしやすいよう、インタフェースに幾つかの変更が施されている。例えば、Windows Live Searchでは、検索結果の続きを表示するために新たにページをロードしなくても、すべての検索結果を1ページに表示し、スライダを使って素早くスクロールできる。また、広告主による有料の検索結果は、スクロールに合わせて、右側の段で自動的にアップデートされる。これにより、低料金の広告もユーザーの目に付きやすくなるため、そうした広告によるクリックスルー収益の拡大につながる可能性もある。

 また、そのほかの改善点により、ユーザーはより有益な検索結果を得るためにクエリを絞り込めるようになる。例えば、ユーザーは特定のカテゴリー内(ニュース、画像、RSSフィードなど)で検索を実行したり、頻繁に使用する複雑な検索クエリを作成、保存したりできるようになる(この機能はWindows Live Search Macroと呼ばれる)。

 だが、Microsoftがいくらインタフェースの改善に尽力しても、検索エンジンの利用に際して最も重要な要因となる「検索結果の妥当性」の問題は解消されない。検索エンジンは、どんなクエリに対しても的確な検索結果を上位に表示し、ユーザーが多くの検索結果をスクロールしたり、検索クエリの変更に余計な労力を費やさずに済むようにしなければならない。Microsoftは今後も検索アルゴリズムの強化を図るとしているが、Nielsen NetRatingsによれば、同社の市場シェアは2005年の1年に12.8%から11%に縮小している。同時期、Yahoo Searchのシェアは21.2%から22.2%に拡大し、市場リーダーGoogleのシェアは47.1%から48.2%に拡大している。

Windows Liveが強化した新サービスの内容

 さらにMicrosoftは2006年2月と3月に、幾つかのWindows Liveサービスをリリースまたはアップデートした。

Onfolioの技術を組み込むWindows Live Toolbar
 Windows Live ToolbarはMSN Search Toolbarの代替となるInternet Explorer(IE)向けのダウンロード型のアドオンで、Windows Live Searchと同時期にパブリックβがリリースされた。この新しいツールバーには、Microsoftが2006年3月に買収(買収額は未公表)した株式非公開企業Onfolioの技術が組み込まれている。Onfolioでは、ユーザーはWebサイトやOutlookのメールメッセージから情報(テキストや画像の断片、Webページ全体、複数ページにわたる記事、Webサイトを丸ごとなど)を収集し、こうした情報をオフラインファイルに保存できる。保存した情報は、検索したり、引用したり、電子メールで送信したりできるほか、RSSフィードへのポストやOfficeアプリケーションとの共有も可能だ。

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