EMCジャパン、NASを強化する仮想プロビジョニング機能を発表

EMCジャパンは3月23日、IPストレージシステムの容量割り当てをより効率的に行える新しい「仮想プロビジョニング機能」を発表した。

» 2006年03月23日 15時11分 公開
[ITmedia]

 EMCジャパンは3月23日、同社のILM(情報ライフサイクル管理)戦略におけるNAS(ネットワーク接続型ストレージ)の新しいソフトウェア機能を発表した。「仮想プロビジョニング機能」と呼ばれ、IPストレージの容量割り当て方法をより効率的に行えるようになる。

 同社が提供しているネットワーク接続型ストレージシステム「Celerra」が利用する新しい仮想プロビジョニング機能は、コスト削減およびストレージ使用率の向上を支援するもの。ストレージの利用者が管理者にリクエストするストレージ容量は、実際に必要な容量よりも多いという現状を踏まえ、Celerraの仮想プロビジョニング機能では、ファイルシステムとiSCSI LUN(論理ユニット番号)双方のサイズを、物理的にはより少ない容量を割り当てつつ、リクエストされた容量に論理的に拡大することが可能。

 これにより、ストレージ容量の過剰割り当てが減り、大幅なコスト削減が実現できる。またこの仮想プロビジョニングでは、ファイルシステムの自動拡張とiSCSI LUNの動的拡張が可能なため、ストレージ管理者は社内のサービスレベルを確保したまま、ストレージ容量を必要に応じてシステム稼働中に拡張することができる。

 同機能は2006年4月から提供開始の予定。

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