ネットアンドセキュリティ総研の調査によると、WinnyなどのP2P型ファイル共有/交換ソフトを利用しているビジネスユーザーの約30%が、同一のPCを業務に利用しているという。
WinnyなどのP2P型ファイル共有/交換ソフトを利用しているビジネスユーザーの約30%は、その同じPCを業務に利用している――ネットアンドセキュリティ総研が実施している調査の中間結果からは、こんな実態が明らかになりつつあるという。
この調査は、同社がlivedoorリサーチのモニター登録者を対象に、3月10日から22日にかけて実施したもの。Winnyなどを利用しているビジネスユーザー、283名を抽出したうえでアンケートを行った。
Winnyなどを利用しているPCをどのような用途で利用しているかを尋ねたところ、「プライベートの用途以外には使わない」としたのは70.3%あった。だが逆に言えば、残る約3割は、Winnyを利用しているのと同一のPCで何らかの業務を行っていることになる。中には「仕事上の業務だけに使用」しているPCでWinnyを主に利用しているとの回答も5.7%あった。
用途 | 割合 |
---|---|
仕事上の業務だけに使用 | 5.7% |
主に仕事の業務だがプライベートで使用することもある | 6.4% |
主にプライベートで使っているが業務に使用することもある | 17.7% |
プライベートの用途以外には使わない | 70.3% |
「業務利用PCでのWinny利用」を職種別に見たところ、絶対数では一般会社員が多いが、比率は18.39%にとどまった。逆に母数こそ少ないものの、経営者/役員や専門職/自由業では40%が、また公務員や自営業では33.33%が業務用PCでWinnyなどを利用している結果となった。これを踏まえてネットアンドセキュリティ総研は、「どの職業においても業務用PCでWinnyなどを利用したことが原因の情報漏えいが起きる可能性はある」としている。
なお、回答者のうち72.1%はウイルス対策ソフトをインストールし、自動アップデートを、16.6%は手動でアップデートを行っているという。しかしわずかながら、「更新していない」という回答も2.8%あった。
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