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» 2006年04月04日 21時08分 公開

「遠隔だからこそできる授業を」、岐阜大学がBreezeでインターネット講義

岐阜大学は2006年度より、アドビシステムズの「Macromedia Breeze」を用いたインターネット型遠隔教育を実施していく。

[高橋睦美,ITmedia]

 岐阜大学は2006年度より、通信制大学院の授業において、アドビシステムズのWebベースのコミュニケーションプラットフォーム「Macromedia Breeze」を用いたインターネット型遠隔教育を本格的に実施していく。

 Macromedia Breezeは、Flashテクノロジをベースにインタラクティブなコンテンツのやり取りやビデオ配信などを行える、総合的なコミュニケーションのための製品群だ。e-ラーニングの分野に活用すれば、オンデマンドとライブ、両方の形式の配信をシームレスに行うことができる。

 岐阜大学では1997年度より、テレビ会議システムで飛騨高山や熊本県のサテライト教室を結ぶ形式で、遠隔授業への取り組みを開始。その経験を踏まえて2004年以降、全学的なLMS(Learning Management System)の整備を進めるとともに、インターネットを活用した遠隔授業をゼミなどで試験的に利用してきた。

 2006年度からは、学校教育/カリキュラム開発専修の少人数指導において、サテライト型とBreezeを用いたインターネット型の遠隔授業を採用。翌年度は対象コースをさらに拡大し、本格的に実施していく計画だ。

 この遠隔授業の主な対象は、学校に勤務しながら研究に取り組む教員だ。「自宅や職場から、いつでも自由に大学院の授業を受けられるようにしたい。その中核としてBreezeを採用した」(岐阜大学総合情報メディアセンターの加藤直樹教授)。同時に「教育の質をより高めていく『エンリッチメント』も重要な課題。働きながら学んでいることをメリットにできるよう、遠隔だからこそ可能な教育を自宅や職場に拡大していきたい」と言う。

加藤教授 岐阜大学総合情報メディアセンターの加藤直樹教授

 Macromedia Breezeを利用することで、例えば動画で互いの顔を見、チャットでやり取りしながら遠隔講義を行うと同時に、Microsoft Powerpoint形式の資料をFlashでエンコーディングして配信するといったことが可能になる。こうして配信された講義を解説ビデオ化し、後からオンデマンド形式で参照することも可能だ。「個別にコンテンツを用意する必要がなく、シームレスに利用できる点がBreezeを採用したメリットの1つ」と加藤教授は述べた。

 また、基本的にHTTP/80番ポート経由で通信を行うため、その他のポートを開ける必要がないこともメリットだという。Webブラウザさえあれば利用できるため、クライアント側に特別なソフトを導入する必要もなく、e-ラーニング受講に当たっての「学習」も行わずにすむという。さらに、ICカードによる認証が可能なほか、受講履歴や進捗状況のリアルタイムな把握、スケジュール管理などの機能も利用できるという。

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