毎日新聞6万5000人分の読者情報がP2Pで流出

毎日新聞社の読者組織「毎日フレンド」会員の名簿が流出した。関係会社社員の私物PCが、ファイル交換ソフト「Share」のウイルスに感染していたためと見られる。

» 2006年04月27日 15時14分 公開
[ITmedia]

 毎日新聞社は、読者組織「毎日フレンド」会員6万5690人分の名簿が流出したと発表した。データを保存していた関係会社社員の私物PCが、ファイル交換ソフト「Share」のウイルスに感染していたためと見られる。

 流出したのは、会員の氏名、住所、電話番号、生年月日、趣味などで、昨年10月以前の情報。流出による2次被害は確認されていないという。毎日新聞の「サイバーテロ取材班」が流出を発見した。

 毎日フレンドを運営している関係会社・毎日開発センターの男性社員(26)が、社内PCから名簿データをコピーして持ち帰り、ウイルスに感染していた自宅PCに保存したため流出したと見られている。データの持ち出しは社内規定で禁止されていた。PCには「Share」と「Winny」の両方がインストールされていたという。

 毎日フレンドは、年4回の会報発行などを行っていた。サービスは今年3月に終了している。

 毎日新聞は「すべての会員に連絡を取って謝罪する。個人情報保護の徹底を、全社員、関連会社に改めて指示するとともに、再発防止策を講じる」などとコメントしている。

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