NECは、10Gbps処理の可能なハードウェアベースの「TCPモニタリングエンジン」を開発した。これまでソフトウェアで実現していたTCPモニタリング処理に必要なすべての機能をハードウェアで可能にした。
NECは5月8日、10Gbps処理の可能なハードウェアベースの「TCPモニタリングエンジン」を開発したと発表した。これまでソフトウェアで実現していたTCPモニタリング処理に必要なすべての機能をハードウェアで可能にした。
これにより、最大速度10GbpsのTCPストリームに対するリアルタイムなトラフィック監視やセキュリティ処理、コンテンツに応じた高機能・高性能な通信処理など、さまざまなアプリケーションを可能にするネットワーク機器の製品化が可能になるという。
特徴は、同時に100万セッションのTCPコネクション処理のほか、処理負荷の高い小サイズパケットや順番入れ替えの発生したパケットに対する高速処理、1秒間あたり30万セッションの確立・切断処理、UDPコネクション処理のサポートなど。
また、TCPレイヤに対する不正攻撃をリアルタイムに検知できるようになることから、これを利用した10Gbpsの広帯域通信回線におけるウイルスやワームの混入を検出するセキュリティ基盤としても活用できるという。
同研究の一部は、総務省からの委託研究「次世代バックボーンに関する研究開発」プロジェクトの成果としている。
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