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» 2006年05月24日 22時31分 公開

フォーステン、「インターコネクトにも利用できる」10GbEスイッチ

フォーステンネットワークスは5月24日、カットスルー方式を採用して遅延を抑えた10GbE対応レイヤ2スイッチ「S2410」を発表した。

[高橋睦美,ITmedia]

 フォーステンネットワークスは5月24日、遅延を抑えた10ギガビットイーサネット(GbE)対応レイヤ2スイッチ「S2410」を発表した。同時に、10Gbpsのスループットで不正侵入を検出するアプライアンス製品「P10」もリリースしている。

 フォーステンは、データセンターやサービスプロバイダー向けのコアスイッチ「Eシリーズ」を展開するとともに、データセンターのエッジ/アグリゲーション向けに1Uサイズのレイヤ2スイッチ「S50」を提供してきた。S2410はこのS50の流れを汲む製品で、24ポートの10GbEを搭載している。

 ただし「データセンターへのリソース統合が進み、より高速、高密度のシステムに対するニーズが高まっている。同時に、よりいっそうの低価格化も求められている」(米Force10 Networksのコーポレート・マーケティング担当副社長、ステファン・ギャリソン氏)ことを踏まえ、いくつかの工夫が凝らされた。

 その1つが、カットスルー・スイッチング方式の採用だ。現在市場に出回っているスイッチのほとんどは、いったんパケット全体を受信してから再送信するストア&フォワード方式を採用している。これに対し、初期のスイッチで採用されていたカットスルー方式は、ヘッダのみを参照して送信先を決定するため「遅延を数百ナノ秒程度と非常に低く抑えることができる」(ギャリソン氏)。

 さらに、単一のASICで全ポートに対するコントロールを行う設計とした結果、データセンターでのサーバ相互接続(インターコネクト)などに利用されているInfinibandに匹敵する低遅延を実現できたという。「S2410は、高速なインターコネクトという課題を克服する」(同氏)。

ギャリソン氏 Force10のギャリソン氏。新製品のS2410で採用されたカットスルー方式を指して「歴史は繰り返す」とも述べた

 しかも、コアスイッチとは異なり、レイヤ2の処理に特化した製品とすることで低コスト化も実現した。S2410には、10GBASE-CXを20ポート、XFPを4ポート備える「S2410C」と、XFPを24ポート搭載した「S2410P」の2モデルがあり、参考価格はそれぞれ220万円から、260万円から。つまり、ポート単価は約10万円となる。

 データセンターを支えるネットワークインフラの分野では、Cisco SystemsのAON構想に見られるとおり、アプリケーションとの連携を強化して差別化を図ろうとする動きも見られる。これに対しギャリソン氏は、「レイヤ2/3のインフラは配管部分のようなもの。インフラが高速で、高い信頼性を備え、しかも可視化されていてはじめて、アプリケーションはしっかり機能することができる」と述べ、まずはこの部分をしっかり担保することが重要だと述べた。ただし、EシリーズではXMLインタフェースを通じてミドルウェアと連携できるような機能も提供していくという。

 同時に発表された「P10」は、2つの10GbEポートを備え、10Gbpsのワイヤレートで不正アクセスや攻撃を検知、防御するIPS(不正侵入防御)アプライアンスだ。

 P10は、オープンソースのIDS「Snort」をエンジンとして採用している。さらに、同社が2005年11月に買収したMetaNetworksのダイナミック並列インスペクション技術を用い、FPGAで処理を行うことで高速化を実現する。この技術を用いれば、単一のデータストリームに対し複数のルールに基づく検査を同時並行的に行えるため「ルール(シグネチャ)が増えても、パフォーマンスが落ちることはない」(ギャリソン氏)という。

 フォーステンでは2006年夏頃よりP10の出荷を開始する予定だが、価格は未定だ。まずは10Gbpsのインフラが導入されつつあり、しかもSnortになじみのあるユーザーの多い学術/研究分野を中心に販売していく計画という。

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