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» 2005年11月30日 17時30分 公開

フォーステンが新モジュール、企業で普及始まるグリッドの「インフラ」目指す

フォーステンネットワークスは、ルータスイッチ「Eシリーズ」用に、ポート密度を最大で従来の4倍に高めたモジュール群を発表した。

[高橋睦美,ITmedia]

 フォーステンネットワークスは11月30日、ルータスイッチ「Eシリーズ」用に、ポート密度を最大で従来の4倍に高めたモジュール群を発表した。併せて、NECとの間に販売代理店契約を結んだことも明らかにしている。

 同社は通信事業者やISP、データセンターや大規模企業向けに、独自ASICとアーキテクチャー「TeraScale」によってワイヤスピードの処理を実現するスイッチルータ、Eシリーズを提供してきた。同シリーズは、Googleの検索ネットワークに利用されているほか、セガのオンラインゲームのバックボーンでも採用されたという。

 新発表のモジュールは3種類。16ポートの10ギガビットイーサネット(10GbE)を搭載する「LC-EF-10GE-16P」、8ポートの10GbEを搭載する「LC-EF3-10GE-8P」、90ポートのGbEを備えた「LC-EF-GE-90M」だ。ハイエンドモデル「E1200」の場合、これらを活用すれば1つの筐体に最大で224ポートの10GbE、あるいは1260ポートのGbEを集約できるという。

 より多くのポートを集約することにより機器設置面積を節約できるほか、電源/空調などの運用コストを抑えられる点がメリットだ。また、今後企業でも普及が見込まれるグリッドシステムやデータセンターにおけるサーバ統合の「インターコネクト」という役割を担うことも狙っている。

 「これまで研究/教育機関で用いられてきたグリッドテクノロジーによるスーパーコンピューティングが、急速にエンタープライズ分野に浸透しようとしている」と、米Force10のCEO、マーク・ランドル氏。そのようなグリッド基盤を構築する上で、多数のギガビットイーサネットを集約できるネットワーク機器の役割は重要だという。

 「従来のデータセンターでは、メインフレームに代表される大規模サーバが中心だったが、ブレードサーバやラックマウント型サーバが取って代わりつつある。より小規模な企業にとっても、高速なネットワーク接続を用いてこれらのサーバを統合していくことが重要になりつつある」(ランドル氏)

ランドル氏 「10GbEのポート単価も安いため、GbEからコスト効率よく移行できる」と述べたランドル氏

 ランドル氏は、サーバへのGbE搭載が広がっていけばなおさら、ネットワークコアで多くのポートを集約したいというニーズが高まるだろうとした。

 なお同社は先日、不正侵入検知/防御システムを開発しているMetaNetworksを買収した。これにより「高いパフォーマンスを備えたスイッチルータと、10GbE環境にも対応できるセキュリティを組み合わせることができる」とランドル氏。ただ、当面は旧Metaの製品をスタンドアロンの形で提供し、追ってTeraScaleアーキテクチャーへの技術統合を図っていく計画という。

 新モジュールの価格は、LC-EF-GE-90Mが660万円からとなっており、既に出荷を開始。LC-EF3-10GE-8Pは360万円から、C-EF-10GE-16Pは690万円からで、いずれも2006年第1四半期に出荷される予定だ。また、同時に発表された1Uサイズのラック型エッジスイッチ「S50」は、48ポートのGbEを搭載でき、価格は96万円から。

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