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» 2006年07月06日 08時00分 公開

女性システム管理者の憂鬱:「ジャイアンじゃないよ、シャイアンだよ!」 (1/4)

システム管理者にとってストレージの管理はやっかいな作業の1つだ。この連載では、某通信系企業の美人システム管理者が襲われたバックアップトラブルを紹介していこう。

[高橋美樹,ITmedia]

本記事の関連コンテンツは、オンライン・ムック「最新テクノロジーで効率化! 今どきのバックアップ入門」でご覧になれます。


 システム管理者にとって、ストレージの管理はやっかいな作業の1つだ。当然、ユーザーが誤って大事なデータを削除した場合やハード障害などによるデータ消失時は、いかに迅速にデータをリストアできるかが問われる。それだけでなく予算や既存システムとの連携を考慮し、複数サーバを利用したミラーリング、HDDによるRAID構成、とやらなければならない作業は多い。しかし、いざ緊急事態が発生すると、そのときのためのバックアップ製品が想像もしていなかった煩わしさやトラブルを生むことがある。

かかわりのない部署が移転してきた

 今をさかのぼること4年ほど前、わたしの所属していたA支店のビルに、本社管轄の顧客管理部門が移転してくることになった。わたしがシステム管理を担当していたA支店とは関連のない業務を行っていた部署だった。もちろん、どのようなシステムを使っていたのかということも知らない。それでも同じビルで同一のActive Directoryを利用して全社LANに接続するということで、移転の面倒をわたしが見ることになった。

 この顧客管理部門は、移転前のオフィスでは他部署とファイルサーバを共有していた。移転を機に新しいファイルサーバを購入しており、わたしのいるビルに直接納品されるという。その後、必要なデータをバックアップソフトでDATに吸い上げて持ってくるとの知らせを受けていた。偶然にもわたしが使用していたバックアップソフトと同じ製品だったため、「それならばリストアもそんなに難しくないだろう」と、サーバの準備は後回しにし、新しく管理を任された20数台のPCのドメイン参加準備に追われた。

スムーズなはずの移転当日

 移転作業は当然、業務が停止する週末に行われる。月曜日からはそのサーバのデータを利用して、業務を開始できるようにしなければならない。わたしはすでに数週間前からネットワークの敷設やらIPアドレスの確保、セグメントの用意など、万全の体制で待ち構えていた。

 当日は、移転元のビルのシステム担当者にも現場に待機してもらった。その担当者も、実は移転元の支店の管理者になったばかりで、移転する部署のシステム構成にそう詳しいわけではないというが、前日の夜間に取得したバックアップデータの確認をお願いし、クライアントPCの搬出にも立ち会ってもらった。

 その頃、受け入れのビルで搬入を待つわたしは、その部署が新規で購入したサーバの動作確認を行っていた。「Windows 2000 Server」がインストールされたそのサーバには外付けのDATドライブが接続され、バックアップソフトからDATドライブが認識できるまでにセットされていた。自分が構成を考えて購入したわけではないサーバというのは、本当に使いづらいものなのだが。

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