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» 2006年07月06日 08時00分 公開

女性システム管理者の憂鬱:「ジャイアンじゃないよ、シャイアンだよ!」 (4/4)

[高橋美樹,ITmedia]
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 そうは言っても、本当にDATドライブが変わっただけで同じバックアップソフトで記録したデータが読めなくなったりするものだろうか。DATドライブがきてもデータが読めなかったらどうしよう。ネットワーク経由でデータをコピーしたら1日で終わるだろうか・・・・・・。DATドライブがタクシーで運ばれてくるまでの間、わたしの頭の中ではぐるぐると嫌なケースが想定され、そのたびに手を合わせ神に祈るばかりだった。「どうか、どうか奇跡を」

 1時間半後、タクシーでやってきた外付けDATドライブはファイルサーバにSCSIで接続された。2名に増えたシステム管理者がバックアップソフトにドライブを認識させるまで30分ほど四苦八苦し、ようやく使えるものとなった。そこへ問題のDATを挿入。読めた! DATドライブを運んできた担当者もわたしも、ガッツポーズをとっていた。そこからリストアを行い、1時間ほど正常に進んだのを確認後、当日の作業を終了した。


 当時、社内でもすでに外付けのDATドライブは珍しい状況だった。しかも問題のDATドライブは、その中でもかなり旧式のタイプだった。導入当時の担当者は、他のドライブとの互換性を当然認識していただろうが、管理者が何人も入れ替わるうちに、そんな情報は風化してしまったのだろう。バックアップやリストアをこのDATドライブのみで運用している限りは、別のサーバでデータが利用できないことなど気付くはずもない。一番重要なシーンで、その問題が表面化してしまったのだった。

 当日ボロボロに疲れ果てていたわたしたちは、そんなレビューをする元気もなく、翌日は翌日でまた新たなトラブルに見舞われていた。この問題の真相を聞いたのはずっと後になってからだ。今でも、現場に立ち会った担当者の間であのときの移転作業が話題に上ると、苦い思い出がジャイアンの映像とともによみがえってくるのだった。

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