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» 2006年07月13日 09時35分 公開

DevCoの分社でボーランドが歩む道

開発からプロセス管理へ。ボーランドが歩むソフトウェア開発環境の最適化は、企業内部統制にもつながっている。12日、同社の展開について会見が開かれた。

[ITmedia]

 ソフトウェア開発のプロセス管理ソリューションを提供するボーランドは7月12日、新たな製品展開と日本国内におけるビジネス展開について、都内の記者会見でコメントした。

 同社は、先ごろソフトウェア開発部門の売却を発表し(関連記事)、今後メインとなる製品をSDO(ソフトウェアデリバリー最適化構想)に基づく4つのプロセス「IT管理」「ITガバナンス」「要件管理」「要件定義」で強化していくことを表明している。

 会見には、米Borland Softwareからトッド・ニールセン社長兼CEOが来日し、ビジネスとITのかかわり、そして同社の製品がどのようにかかわるかが説かれた。同氏は、米Oracleでマーケティングやグローバルセールスサポート担当上級副社長、BEA Systemsでは最高マーケティング責任者(CMO)を務めており、ソフトウェア開発の上流プロセスに携わってきた。

 「ソフトウェアは複雑で難しくなってしまった。プロセス管理、アーキテクト、プログラマなどのコンセンサスには必ずしも同じ言葉が使われていない。ビジネスの複雑さが相まっている」とニールセン氏。

 これらの問題は、ソフトウェア開発環境自体を改善しなければ解決しない、と同氏は強調する。問題解決のためには、「品質を確保しながらも予測可能なプロセスに移行させることだ」とニールセン氏。

 ソフトウェアの品質だけでは克服することは難しいだろう、プロセスのための研修、「人とプロセスとテクノロジー」こそがボーランドが掲げるテーマだと強調した。これまでのボーランドは、個々のデベロッパーの生産性向上を目的としてきたが、ALMでチーム開発への対応、そして今後は、ソフトウェアデリバリーの最適化(SDO)こそが進むべき道だと語った。

 続いて登壇した米Borland Software、プロダクトマーケティング担当副社長のエリック・フリーバーグ氏は、IT管理とガバナンスを実現する「Tempo」、要件定義と管理を実現する「Cariber DefineIT」それぞれを紹介した。

 「プロセスを実行するだけではなく、IT管理とガバナンスはもっともフォーカスすべき。可視化がポイントの1つであり、Tempoによって成熟度レベルに応じたソリューションを提供することができる」(フリーバーグ氏)

 さらに同氏からの指摘は、要件定義と管理面に不備があればプロジェクトの失敗や遅延してしまう理由につながる。このため、完全なる要件の把握の必要性がある。もっとも最新の状態を管理することが大きなポイントであるという。

 ボーランドの取締役社長ジュリアン・クイン氏からは、日本におけるビジネス戦略についてが語られた。同氏は、3月22日に日本法人の取締役社長に就任したBorland Softwareでアジア太平洋地域担当の副社長。

 「ボーランドは、個人の生産性追求からプロセス管理へと進んできた。アジア・太平洋地域7つの国でソフトウェア開発で、日本は先導すべき。日本は低コストの製造力に長けている。競争優位を維持することができるはず」(クイン氏)

 日本は、自動車製造や家電などで世界に誇れる産業を作り上げてきた。「人とプロセス、テクノロジー」を調和させた環境構築を行うことで、ソフトウェアエンジニアリングでも優位さが見いだせるはずだと語った。

 また、ソフトウェア開発自体から運用プロセス、ビジネスプロセスへの注力へと重視していくことで、より良いソフトウェアを、より早く提供することができるはずだと強調する。多様性、変化、競争優位へと変えることを実現することが重要だとコメントした。

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