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» 2006年07月20日 08時30分 公開

女性システム管理者の憂鬱:ちょっとかわいい、でも困ったプライドの高いM君 (1/4)

システム管理者にとってデータの管理はやっかいな作業だ。某通信系企業の美人システム管理者が直面した、リストアできるのにできない。そんな体験談を紹介しよう。

[高橋美樹,ITmedia]

本記事の関連コンテンツは、オンライン・ムック「最新テクノロジーで効率化! 今どきのバックアップ入門」でご覧になれます。


 大規模なActiveDirectory(以下AD)環境の運用・維持管理というのは、かなり神経を使う仕事だ。破損したユーザーデータベース(DB)が別のサーバに複製されれば、ユーザーがドメインにログインできなくなるばかりか、連携をとっているほかのアプリケーションにも多大な影響を与え、惨事を招いてしまう。そういった最悪の局面を防ぐために、各社あらゆる対処方法と運用手段を確立しているものだ。ここでは、そんな独自に保有しているノウハウを会社間で引き継ぐことになったとき、あるバックアップソフトが事態をさらに複雑化したレアなケースをお話しよう。

AD運用引き継ぎのためA社から送られてきたM君

 当時、わたしはある会社の社内LAN運用チームに所属し、ADサーバの維持管理を担当していた。社内LANといってもグループ子会社を含めれば、ドメインユーザーは数万にも及ぶ大規模ネットワークだ。そんなほんのわずかな失敗が大事故につながりかねない、緊張の現場で毎日を送っていた。当時、その社内LANのAD環境はA社が設計・構築を請け負い、ハードウェア類もA社のもので統一されていた。実際に新規拠点が増えると、ADサーバの増設は設計元であるA社が担当し、ドメインに参加したADサーバの維持・管理をわたしたちの会社が担当するという区分けが確立していた。

 そんな体制が2年も続いた頃、今更ながら上層部からADの増設は維持・管理の範囲だろうという意見が出された。A社からその作業を引き継ぐことが決定した。引き継ぎ期間も1年と決まり、作業をスムーズに進めるため、わたしたちのチームにA社からM君が送り込まれてきた。

 引き継ぎ作業は、ADサーバの増設や撤去に伴うサイトの構築や削除といった単純作業から始まったが、このM君、非常にプライドが高い。いちいち「こんなことは簡単ですね、常識ですね」と作業時にコメントを入れる。そのくせ、突っ込んだ質問をすると「それは僕の担当ではない」と逃げる、扱いに困る人種だった。絡みづらいなあ、という空気が運用チーム内に流れ始めていた。

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