第3回:マシンルームにある落とし穴をチェックする備えは万全? サーバの災害対策(2/4 ページ)

» 2006年07月24日 08時00分 公開
[高橋隆雄, 松井一朗,ITmedia]

Check Point 8:ラックは固定されているか?

 オフィスの場合と同様、マシンルームでもラックが固定されていることは重要である。特にキャスター付きラックをそのまま放置すると非常に危険だ。

 マシンルームの場合、一般的にはフリーアクセスフロアが使われていることが多いため、ラックをどう固定すべきかを設備担当者と相談する必要があるだろう。しっかりと作られているマシンルームはまだ良いが、注意が必要なのは社内の一角に作られたマシンルームである。よく見るスタイルは、棚にフロアスタンドタイプのサーバを並べているような環境だ。このような環境では、大規模な地震によってサーバが落下したり、飛んできたりといった事故が発生する恐れがある。棚をしっかり固定し、サーバ本体を棚に固定するなどの工夫が必要である。

 スライドレールで引き出し式となっているサーバ類にも注意しておきたい。ラックがしっかり固定されておらずサーバが容易に引き出せるようなものは、地震の際に危険なだけでなく、複数のサーバを同時に引き出したとき、ラックが手前に転倒するといった事故にもつながりかねない。ラックに転倒防止用の足が備えられていれば、これを活用しよう。

 さらに、ラックを物置にしていないかにも注意しよう。特に、ドアなしのオープン式ラックで、中に無造作に物を置いていると、地震の際に飛び出してくる危険性がある。加えてラックの上を物置にしているケースもよく見かける。これも要注意だ。

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