日本SGI、Montecito搭載のAltixを2製品発表

日本SGIは、同社の「SGI Altixシリーズ」に、デュアルコア インテル Itanium 2プロセッサを搭載したモデルを発表した。ハイエンドの「SGI Altix 4700」とミッドレンジ向けのブレードサーバ「SGI Altix 450」が用意される。

» 2006年07月25日 16時44分 公開
[西尾泰三,ITmedia]

 日本SGIは7月25日、同社のLinuxサーバ「SGI Altixシリーズ」に、デュアルコア インテル Itanium 2プロセッサ(開発コードネーム:Montecito)を搭載したモデルを発表した。ハイエンドの「SGI Altix 4700」とミッドレンジ向けのブレードサーバ「SGI Altix 450」が用意される。Altix 4700はすでに計算科学研究センターで稼働中(関連記事参照)

 Altixサーバは2003年2月の発表以来、ハイエンドの4000シリーズ、ローエンドの300シリーズと拡充され、最近ではエントリーモデルのAltix XEシリーズが加わっている(関連記事参照)

 今回発表された2モデルはデュアルコア インテル Itanium 2プロセッサを搭載し消費電力と発熱を抑えると同時に、交換可能な演算ブレード、メモリブレード、I/Oブレードに対応したモジュラー・ブレード・アーキテクチャーで構成されている。同アーキテクチャーは、ハイエンドLinuxサーバにおいて、はじめて採用された。

 Altix 4700は、最小で16個、最大で512個のCPUソケットの中から最適なシステムを選択可能で、シングル・システムとして最大6Tバイトのグローバル共有メモリを利用できる。

 一方、Altix 450は現在のAltix 350サーバの後継に当たり、最大38個のItanium 2ソケット(プロセッサコアで76個)が搭載可能で、グローバル・アドレス・メモリ空間は456Gバイトまで拡張可能。、

 Altix4700については、1024プロセッサコアでメモリバンド幅のパフォーマンステストであるSTREAM Triad ベンチマークテストを実施しており(OSはSUSE Linux Enterprise Server 10)、マイクロプロセッサベースのシステムの世界記録となる4.35Tバイト/秒を達成している。

 価格はAltix 450が707万2000円から、Altix 4700が4197万4000円から。Altix 4700についてはすでに出荷されており、Altix 450も8月から出荷を開始する予定。

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