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» 2006年08月01日 07時00分 公開

音楽プレーヤーとしてのWindows Mobile――ActiveSync新版の強化ポイント

ActiveSyncの新バージョン4.2がリリースされ、無償でのダウンロード提供が開始されている。接続関連の問題が修正されたほか、Windows Media PlayerやBluetoothのサポートなどいくつかの新機能を提供している。

[Peter Pawlak,Directions on Microsoft]
Directions on Microsoft 日本語版

 PCとWindows Mobile搭載デバイス(SmartphoneおよびPocket PC)間でのデータ同期を実現するMicrosoftのActiveSyncの新バージョン4.2がリリースされ、無償のダウンロード提供が開始されている。4.2では信頼性が向上し、多数の接続関連の問題が修正されたほか、いくつかの新機能も導入されている。

更新はデスクトップコンポーネントのみ

 “ActiveSync”は、実際には連携して機能する2つのテクノロジーで構成されている。1つはデスクトップActiveSyncで、USB、赤外線(SIR)、Bluetooth接続を使ってWindows MobileデバイスとPC間でデータを同期する。Outlookのデータ(電子メールメッセージ、連絡先、予定表など)をはじめ、データファイル、マルチメディア、SQLデータベーステーブルを同期できるほか、Windows Mobileデバイスにソフトウェアをインストールすることもできる。デスクトップActiveSyncには、Desktop Pass Thru(DTP)と呼ばれる機能も実装されている。これは、ネットワークに接続したWindows Mobileデバイスから、PCが接続されているネットワークへTCP/IPを介してアクセスできるようにする機能だ。

 もう1つのテクノロジーはサーバActiveSyncで、有線または無線ネットワークを介して、モバイルデバイスとExchange 2003の間でメッセージ、予定表、連絡先、仕事データを直接同期するためのプロトコルだ。Windows Mobileデバイスを使用している場合は、両方のActiveSyncテクノロジーを使用して、例えばOutlookの連絡先データをPCと、またはメッセージや予定表データをExchange 2003という具合に、OutlookやExchangeの特定の種類のデータをWindows MobileデバイスとPCまたはExchange間で同期できる。また、サーバActiveSyncテクノロジーは、携帯電話向けOSメーカーのSymbianのほか、PalmやMotorolaなどのデバイスメーカーにライセンス提供されており、Windows Mobileが搭載されていないデバイスでも、デバイス上のPIMソフトウェアとExchangeデータを同期できるデバイスの開発に道を開いている。

 ActiveSync 4.2では、PC側で稼働するデスクトップActiveSyncのみが更新され、サーバActiveSyncやモバイルデバイスに組み込まれるActiveSyncコードの変更はない。

ActiveSync 4.2の新機能

 デスクトップActiveSync 4.2には、パフォーマンス強化や、接続および同期機能関連のバグを解決する修正プログラムが多数組み込まれているほか、次のような新機能が搭載されている。

Windows Media Player 10のサポート
 PCにMedia Player 10がインストールされている場合、PC上でMedia Playerが実行されていなくても、Media Playerのライブラリにある音楽、ビデオ、画像などのコンテンツが自動的にWindows Mobileデバイスのストレージカードと同期される。同期対象とするコンテンツは、再生リストや再生回数が最も多いトラックなど、さまざまな条件をユーザーが定義して決めることができる。この機能は、音楽プレーヤーとしてのWindows Mobileデバイスの魅力を格段に高めている。

Bluetoothのサポート
 Windows MobileデバイスとPCがBluetooth無線接続に対応していて、通信可能距離内にある場合、データ同期や企業ネットワークまたはインターネットへのDPTアクセスにBluetoothを使用できる。

連絡先の画像の同期
 Windows Mobileデバイスの連絡先や、PC側のOutlook XP(以降)の連絡先に、デジタルイメージファイルを添付している場合、このような連絡先の画像をデバイスとPC間で同期できる。

プロキシサーバ処理の改善
 ActiveSync 4.2ではHTTPプロキシサーバを検出し、それを踏まえてインターネットへの有線アクセスを確立するようにDPTを設定できる。HTTPプロキシサーバはPCとインターネットの間に配置されるサーバで、例えばMicrosoft Internet Security and Acceleration(ISA)Serverなどの製品がある。

設定およびエラー診断機能の向上
 これまでのActiveSyncでは、設定やエラーの診断が問題となってきた。ActiveSync 4.2ではユーザーインタフェースのデザインが刷新され、設定が容易になったほか、何か問題が発生した場合により詳細なエラー情報を表示できるようになった。また、問題発生時には、問題の解決を支援し、エラー情報をMicrosoftに送信するトラブルシューティングユーティリティも起動される。

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