MMSとBluetoothを経由して感染する携帯電話ウイルス「Commwarrior」の新バージョンが発見されたが、今のところ急激な感染拡大の恐れは少ないという。
フィンランドのセキュリティ企業F-Secureは8月1日、携帯電話ウイルスCommwarriorの新バージョン「Commwarrior.Q」が発見されたとの情報を公開した。
このCommwarrior.Qは、従来のCommwarrior.Cをベースに進化したものとされる。BluetoothやMMS(マルチメディアメッセージングサービス)によるメッセージ送信で感染し、メモリカードを侵食するのはCommwarrior.Cと同じだが、その上、感染した携帯電話内のあらゆるSISファイルを見つけ出して侵食する。その結果、感染した携帯電話を使って、ユーザーがゲームなどを誰かと共有しようとした場合、そのゲームのインストーラーを経由してCommwarrior.Qを共有してしまうことになる。
Commwarrior.Qに感染すると、携帯電話の画面に「Surprise! Your phone infected by CommWarrior worm v3.0」と表示される。F-Secureでは、この画面によって感染したことが分かるため、ウイルスの急激な感染拡大の恐れは少ない、と見ている。
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