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» 2006年08月02日 17時38分 公開

日本IBM、Opteronベースのサーバ新製品と日本AMDとの協業強化を発表 (1/2)

日本IBMは8月2日、AMDの次世代Opteronプロセッサを搭載したサーバを発表した。Opteronプロセッサのワット性能にIBMの技術を投入し、ブレードサーバの熱対策にフォーカスした「Cool Blue」ソリューションがそのポイントだ。

[柿島真治,ITmedia]

 日本IBMは「System x イノベーション with AMD」として、AMDの次世代Opteronを搭載し、消費電力効率を追求したx86サーバを発表した。

 日本IBM システム製品事業・システムx事業部長 藤本司郎氏は「プロセッサ性能を要求する用途は、科学技術計算などのHPCから、金融・放送(IPTVやVoD)などビジネス・パフォーマンス・コンピューティング(BPC)の分野に広がっている」とし、アメリカの金融系では数千枚のブレードサーバを利用したシステムが稼働しているとした。このような大規模なブレードソリューションでは、ブレードの高密度実装による空調などが問題化しており、そのようなニーズに対して、次世代AMD Opteronを採用し、IBMのメインフレームやオフコンのテクノロジーを採用し、最適な熱処理・管理を実現した製品を投入したと語った。

ブレードサーバの熱問題にフォーカスした「Cool Blue」

 IBMは新しいSystem xとBladeCenterで「Cool Blue」ソリューションを提唱している。CoolBlueはキャリブレーテッド・ベクター・クーリング、パワー・コンフィグレーター、水冷式ヒートエクスチェンジャー、PowerExecutiveなどIBMの技術を用いたサーバの消費電力および熱に対するソリューションである。

 キャリブレーテッド・ベクター・クーリングはサーバの設計段階で冷却効率を考えて各部品や冷却ファンなどのレイアウトを行うもので、安定した冷却効率を実現。パワー・コンフィグレーターは利用するサーバの構成により、消費する電力を計算するツールで、システムの設計時にサーバの消費電力などをあらかじめ計算できる。PowerExectiveはサーバやラックごとの消費電力や周辺の温度、熱量などを計測し、トレンドグラフとして表示できるので、実際にシステムがどのような環境で動作しているのかを確認できる。このパワー・コンフィグレーターやPowerExectiveを利用することで、ラックやデータセンターでの空調などの温度管理を有効に行うことが可能になる。

パワー・コンフィグレーターはサーバの構成から消費電力などを算定するツールだ

 これらのIBMの技術に加え、AMDの次世代Opteronプロセッサを採用することでサーバの発熱を抑えることが可能になり、さらにリニアなスケーラビリティやメモリのスループット向上なども実現している。

 今回発表された製品はBladeCenterでは2ソケット4コア対応のLS21と4ソケット8コア対応型のLS41の2機種。LS41に関しては、LS21相当の2ソケット構成で導入し、4ソケットが必要になったときに増設用のブレードを装着することで4ソケット構成にスケールアップできる「スナップイン」機構を備えている。これは2枚のブレードの間をHyperTransportで接続することで2枚のブレードを1つのサーバとして利用できるようにするものだ。

LS41の2枚のブレードを開けたところ。LS41は2ソケットのブレード2枚をHyperTransport(写真のブレード上下にある白いコネクタ)で接続し、1台のサーバとして利用できる

 System xでは1Uラック型2ソケット4コア対応のx3455、2Uラック型2ソケット4コア対応のx3655、4Uラック型4ソケット8コア対応のx3755の3機種を発表した。

 藤本氏は、今回の製品群に関して「x86サーバの市場はコモディティ化が進み、価格が選択のポイントになっているという流れもあるが、今回の製品のようにメインフレームやオフコンで培った実績を元に、コモディティ化した部品でも組み合わせや設計コンセプトなどで信頼性などを確保し、しっかりした製品を投入するのがIBMの方針だ」と話す。

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