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» 2006年09月05日 14時14分 公開

外部ディスクストレージ市場でトップの座を争うEMCとHP

IDCが公表した2006年4〜6月期のディスクストレージ市場に関する調査データを見るに、EMCとHPは統計学的には同列1位という見方をしても問題ないようだ。

[Chris Preimesberger,eWEEK]
eWEEK

 データストレージ用ハードウェア/ソフトウェアのメーカーであるEMCは、全世界の外部ディスクストレージシステム市場でわずかなリードを維持したものの、Hewlett-Packard(HP)が追い上げており、両社は市場シェアのトップ争いでほぼ同列に並んでいる――IDCが9月1日に公表した2006年4〜6月期の市場調査データで、このような状況が明らかになった。

 EMCは同四半期、8億3000万ドルの売り上げで、ちょうど20%の市場シェアを確保し、世界の大手ディスクストレージベンダー各社をリードした。HPは前年同期比で10.3%増の8億ドルの売り上げを記録し、19.3%の市場シェアで2位(統計学的には同列1位)となった。

 IBMは13.2%の市場シェアで3位をキープした。一方、日立、Dell、Sun Microsystemsの売り上げシェアはそれぞれ8.0%、7.8%、7.1%で、統計学的に同列4位に並んだ。大手ベンダーの中では、HP、日立およびSunの3社が前年同期比で2桁の成長率を示した。

 全世界のディスクストレージ市場全体の売り上げでは、HPが17四半期連続で1位を維持した。同社は4〜6月期、前年比で9.2%の売り上げ増を記録し、市場シェアは24%となった。

 IDCの「Worldwide Quarterly Disk Storage Systems Tracker」によると、全世界の外部ディスクストレージシステムの4〜6月期の売り上げは8.5%増の42億ドルとなり、13四半期連続で前年同期の数字を上回った。

 同期のディスクストレージシステム全体の市場は59億ドルで、前年同期比で6.0%の増加となった。出荷されたディスクストレージシステム全体の容量は704ペタバイト(1ペタバイト=1000Tバイト)に達し、前年同期比で51.5%増加した。

 IDC Storage Systemsのプログラムマネジャー、ブラッド・ニスベット氏は、「ディスクストレージシステムベンダーは製品ラインの拡充に力を入れ、現在、ほとんどの大手ベンダーが、アプリケーション、容量、パフォーマンスに関する幅広い要求に対応したシステムを提供している。ディスクストレージシステム市場は全体として、ユーザーニーズの拡大に伴う容量の増加に対する要求に応える形となっている」と話す。

 4〜6月期はほとんどのストレージベンダーが売り上げを伸ばしたが、市場リーダー各社の間で最も大きな前進を遂げたのがHPである。

 Fibre ChannelとiSCSIを含めたオープンSAN(Storage Area Network)市場では、HPは25%の売り上げシェアで1位の座を取り戻した。全世界のオープンSANユニット全体の出荷台数のシェアでも、同社は19.7%を確保してトップの地位を維持した。

 またHPは同四半期、全世界のミッドレンジの外部ディスクアレイの売り上げシェアでも首位の座をキープし、4四半期連続でナンバーワンとなった。

 NAS(Network Attached Storage)とオープンSANを合わせたネットワークディスクストレージ市場全体の売上高は、前年同期と比べて11.4%増加して28億ドルを超えた。EMCはネットワークストレージ市場全体で26.2%の売り上げシェアを確保し、この分野のリーダーとしての地位を維持した。同社の後ろに続いたのはHPとIBMで、売り上げシェアはそれぞれ21.1%と11.6%。

 IDC Storage Systemsの調査マネジャー、ナターリャ・イェジュコバ氏は、「ネットワークディスクストレージシステム市場の2桁成長の背景には、NASおよびiSCSI SAN分野での好調な売り上げがある」と説明する。

 「エンドユーザーはNASとiSCSIの信頼性と適合性に安心感を抱くようになってきたことで、より大規模で高価なシステムを導入している。その結果、サプライヤーの売り上げ分布が高価格帯の方にシフトしつつある」(同氏)

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